実録!AEROSMITH | 元祖!ジェイク鈴木回想録

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私の記憶や記録とともに〝あの頃〟にレイドバックしてみませんか?

 


 2001年4月4日に、ZEPP TOKYOで開催されたシークレット・ギグ(※MTVの録画撮りだったらしひ・・。詳細は知らなひし、別に知らなくてもいひ。笑)で演奏された楽曲は、

 

①「Jaded」(2001)
②「I Don't Want To Miss A Thing」(2001:※映画『アルマゲドン』のテーマ)
③「Big Ten Inch Record」(1975)
④「Mama Kin」(1973)
⑤「Walk This Way」(1975)

 

 の5曲で、①〜③と⑤はたぶん、予定通りだったと思われる。
共演者は、

 

・DRAGON ASH
・AIR
・LOVE PSYCHEDELICO

 

 会場を埋め尽くしていたオーディエンスの大半は共演ミュージシャンのフォロワー達であり、AEROSMITHと云えば『野獣生誕』や『闇夜のヘヴィ・ロック』等ではなく、当然②!の世代。それ故に、確かに①〜②ではその若き熱気に包まれていたものの、③では火が消えたような静けさが・・。バンドは恐らく、「こんなAEROSMITHもあるんだぜ?」っちゅう思惑だったと思われるが。

 

 当時39歳だった私は、スティーヴンのマイク・スタンドに多々巻き付けられているスカーフが顔に当たりまくる最前列で、同年代のカメラマンと2人で拝観していた。ZEPP TOKYOのようなスタンディング形式を最前列で観られる年齢じゃあないし(※50歳の時に、同会場のやっぱし最前列でMOTLEY CRUEを観たが。笑)、また、そのやうな行為を業界では何故か「格好悪い」とか「ご法度」みたいに捉えていた。同年代の業界人も少なからず取材に来ていたが、其処は皆んな、オトナ・・。後ろの方の座席にちゃんと着座してたね。②までは。

 

 ところが、③が始まると、意気消沈の最前列周辺を含むアリーナ全体とは裏腹に、その後方の座席からもまた、多少控えめながらも「おおおおお・」。やっぱし、な・・。だろっ?だろっ?(笑)

 

 で、④だ。
下記のブログは、大いに参考にさせて頂きながら甚だ恐縮ながら、或いは、おれの記憶違いかも知れないが、ちょっち違うと思われる。何しろ筆者が運営サイドの方なんで。当然、書けナイ事もあるし、また、コンサートの最中、ずっと観続けているワケにもいかない事情もあるだろうからね。何たって〝仕事〟なんだからさ。あ、おれも、だけど。(笑)

 

 ジョー・ペリーがそのイントロを弾き始めて、そのサプライズにスティーヴンが、ステージ上であのマイク・スタンドを握り締めたまま、思いっ切し「ムッ!!!」とした表情を観せたのは、④だったと思う。

 

 最前列で「おおおおおっ!!!」なんちゅう歓声を上げていたのは私だけで、同行していたカメラマンは当初、イントロだけでは判らず、それでもやっぱし「何だっけ!?何だっけ!?この曲!」と興奮気味で、「Mama Kinだあ!Mama Kin!」と伝えると、時間差攻撃で「おおおおおっ!!!」。たった2人だけで、周囲の〝若者たち〟の冷ややかな視線を、思いっ切し浴びまくり・・。快感。(笑)

 

 2001年なのだよ?2001年。
1986年にRun-D.M.C.のカヴァーで、復活の兆しとなった⑤はお決まりとして、また、復活以降のファン達への③までは許容範囲としても、その当時、たった4〜5曲しか演奏しない(出来ない)ワクの中で、復活以降の楽曲が占める割合が半分以下なんちゅう計算は、少なくてもスティーヴンにはなかった筈・・。1999〜2000年の年越し来日公演の各演奏曲目の盛り上がりから、「Mama Kin」以上に〝演るべき〟曲が幾つもあったんだからさ・・。例えば、「Angel」とか?「Janie's Got a Gun」とか?

 

 つまり、ジョー・ペリーは〝勝手な事〟をしたのだ。

 

 云ってしまえば、プロとしてあるまじき行為?
1950年9月10日生まれだから、当時50歳のいいオトナとしても、社会人としても、あるまじき・・。あるまじろ・・。あるまげどん・・?

 

 何を云いたいのか、解るかい?
これが〝ロック〟なのだよ、ロック! ロックたあ、唯ひたすら音量がデカくて、リズムが激しい音楽形態の名称ではなく、その衝動の名称と弁える。ジョーはたぶん、その時に「Mama Kin」を演りたかっただけなのだ。唯、それだけ。
 解らなければ解らなくていい。去れ。(笑)

 

 大方のプロ・ミュージシャンといふのはな、まあ大体、レコード会社や音楽事務所と契約して、大多数の人間の生活を支えている社会的な存在なのである。納税義務もあるし、また、レコード会社や音楽事務所は利益を最優先する、当然至極な社会的使命を担っている。それ故に勝手な事なんぞ〝しない〟のではなく、〝出来ない〟のは、会社や役所にお勤めのキミやアナタと同じ。音楽ファンはお金を払って、その〝仕事〟を聴いたり観たりしていると云ってしまえば、身もフタもないが。

 

 Wkipediaに依れば昨年2016年辺りでも、フェアウェル・ツアーを行った後に解散する説を唱えていたスティーヴンと、それを否定していたジョーがまた喰い違っていたみたいだけど、ジョー・・、もういいって。あんたからは1977年以来、もう充分に〝ロック〟を伝えて頂き、それはおれにとって、棺桶まで持っていける貴重な財産なんだからさ!

 

 
※参考:『HIGH-HOPES管理人のひとりごと(洋楽ロック)』http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11400721819.html
   :Wikipedia(2017年4月4日現在の記述)