本日は不定期連載ネタ(笑)。
detail of JEM-77FP番外編 “メンテナンス&弦交換”!
弦交換で最初にすることといえば、古い弦をはずすこと!では順番に行ってみましょ~!
①弦が切れた…。
4弦が切れちゃいました。本来ならこんなふうに劣化で切れる前に交換するのが理想なんですけどね…。
弦を張った状態でいきなり弦を切ったりブリッジ側の弦をはずしたりすると、ギターにもダメージを与えるほか自分自身も怪我をしかねないので、まずは弦を緩めます。
弦を緩めるためにやることは…
②ロック・ナットを外す。
JEMはロック式を採用しているため、ナット部も写真のようなパーツで固定されています。これを六角レンチで外すと…
こんな感じ。切れた4弦がとても情けない感じになってますね…。
これで弦を緩めることができるのですが、ここでひと手間。
③トレモロユニット下部の養生をする。
JEMのトレモロ・ユニットはフローティングでセッティングがされている上に、“ライオンの爪痕”なんて呼ばれるかなり深いザクリが施されているので、弦を緩めることでトレモロ・ユニットがボディに接触してキズをつけたりしないよう、こんなふうに…
トレモロ・ユニット下部にクロスを挟み込んで養生をします。クロスを厚めにしているのは、トレモロ・ユニットの沈み込みを最小限にして弦交換がしやすくするため。もっとも、今回の場合は、このトレモロ・ユニットもはすしてしまいますが…。
④弦を緩める。
弦を緩めていきます。ちなみに使用しているストリングワインダーはウン十年前に買ったダンロップ製の数百円のもの。今でも現役バリバリという素晴らしい費用対効果(笑)。
緩めるのは上の写真の程度まで。
人によってはここまで緩めて弦の真ん中あたりで切ってしまうのですが、僕の場合は、ヘッド側をある程度まで緩めたら、トレモロ・ユニット側を先にはずしてしまいます。
⑤トレモロユニットから弦をはずす。
指先で示してるところが、弦を止めてるところ。六角レンチでこのパーツを緩めると…
弦がはずれます。同じ要領で全ての弦をはずすと…
こんな状態。数枚前の養生したとき(③)の写真と比較すると、トレモロ・ユニットがかなり沈み込んでいるのがわかります。トレモロ・ユニット裏のスプリングって、これだけの力で引っ張ってるワケですね。
トレモロ・ユニット側の弦が外れたところで…
⑥完全に弦を外す。
ヘッド側をはずしていきます。
前述のとおり、ある程度弦が緩んだところで弦の真ん中あたりを切る方もいるのですが、この方法だと廃棄する弦が12本になってしまうので(笑)、僕は切らずにひたすらはずす方法を採用しています。
ヘッド側もすべての弦がはずれました。このときのささやかなポイントは、後で弦交換するときの効率を考えて、弦を通す穴をすべてボディ側に向けてます。ちょっとしたことなんですけどね…。
⑦はずした弦は…。
こんな感じにまとめてます。伸びた状態のままだと予想外の怪我とかしちゃいますから。ちなみに古い弦は専用の袋にため込んで、一定量溜まったら地元・自治体の金属ゴミ回収のときに持って行ってます。
ふう。弦をはずすだけでこのボリュームになるとは…(笑)。