本日は愛器・JEM-77FPのボディに関する話。前回の記事で予告したボディのサイズ感について書いてみます。
まずは重さについて。
計測する器具が自宅にないため観念的な表現になってしまうので申し訳ないですが、これまでに様々なエレキ・ギターを触った経験からいくと、かなり“軽量”な部類に入ると思います。
調べたところによると、バスウッドはボディ材として使用される木材の中でも軽量のようですし、
このあとで触れるのですがボディ自体の設計もコンパクト。
また、これは別の機会に触れる予定でもあるのですが、“ライオンの爪痕”なんて異名を持つトレモロ・ユニットのザクリ部分も…
こんな感じで深く設けられていますし、
普通のギターにはない…
こんなデッカイ穴(笑)もも開いているので、よけい軽く感じるのかもしれません。
ギターが軽量だと何がありがたいって演奏にしろ持ち運びにしろ、とにかく身体への負担が少ないんですよね…(笑)。若い頃はもちろんのこと、この世に生を受けてまもなく半世紀という今でも、ぶっ続けで演奏してても平気です。
続いてはボディの大きさについて。
これは見比べて頂いたほうがわかりやすいかも…と思い、所有するストラト“紅ジャケ”と並べて写真を撮ってみました。
JEMは下地の色が引き締まった印象を与えるブラックですし、上の写真でいうところの上下の長さではさほど違いがないため、僕が思っていたほどわかりやすく伝わっていないかもしれませんが(苦笑)、ざっくり言うとJEMのほうがひとまわり小さいです。
実際に(左右の)幅が一番狭いボディ中央のくびれた部分と、一番広いボディ下部で比較してみると1センチほどの差(JEMの方が狭い)があります。
ちなみに、Ibanezの「RG」シリーズはJEMをベースに開発されたといわれているのですが(実際に“ぱっと見”は、ほぼ同じです)、ボディ・サイズで比べると、やはりJEMの方がコンパクト。「RG」を初めて持ったときに「同じデザインなのに、デカいなぁ…」なんて思いましたね…。
思いのほか長くなってしまいました。次回はボディ編の最終章。ボディに施されている演奏性に関係する加工について書いてみます。
☆おまけ:マニアック・ギャラリー☆
ちょうどこの記事を書くときに弦交換をしたので、そのついでにマニアックな目線からボディを撮影してみました。ギター好きな方なら、あるいはときめくかも…(笑)。
(↑)「弦」「トレモロ・ユニット」「ピックガード」「各種コントロール・ノブ」をはずした状態。ライブ前なんかはここまでバラしてボディを磨いたりしてます。
(↑)コントロール部のアップ。各コントローラーをボディに固定しているナットやネジが緩んでいると思わぬトラブルに見舞われることもあるので、こまめにチェックしています。
(↑)裏面の各種パネルを外した状態(その①)。メカメカしいですね(笑)。
(↑)裏面の各種パネルを外した状態(その②)。とりはずしたパネルと一緒に撮影してみました。だから何って話ですけど…(笑)。
(↑)取り外した各パネルの裏側。こういうところにもしっかりノイズ対策がしてあります。
(↑)ボディ裏面のパネル部(表)。これを見せられても…って感じですかね(笑)。以前触れたとおり、ファイヤー・ガーデンのステッカーはデフォルトではなく後で僕が貼ったもの。
(↑)ボリューム等のコントロール部。バイ・サウンドシステムが採用されているため、配線はとても複雑です。こちらの内側にもノイズ導電塗料が塗布されています。
(↑)アウトプット・ジャック部。後日触れますが、JEMのジャックはちょいとばかり個性的かつ実用的な角度で付けられています。
(↑)ボディ裏、トレモロ・ユニットのスプリング部分。スプリングの“かけかた”は色々試してみましたが、このかけかたが一番しっくりきました(ちなみに工場出荷時もこの状態です)。
(↑)こんな感じ。このトレモロ・キャビティ内部も導電塗料によるノイズ対策が施されています。
(↑)メンテナンスと弦交換が完了した状態。やっぱ、格好いいッ!(ホント“愛機バカ”です…笑)。