振り返り~ アリンコ323 × α-Project “Weeping Cat”③ 演奏について | jakeのブログ 

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本日は公開反省会最終日。演奏について振り返ってみます。

 

アリンコ323×α-Project “Weeping Cat”

 

 

■演奏について

昨日書いた“表”と“裏”、2つのコンセプトを意識して、今回は全体的にゆったりした演奏…音を詰め込みたいと思ってもそれを抑制する「引き算」の演奏…を心がけていたのですが、さすが主催者!アリンコ323さんに、すっかり見抜かれてました(笑)

 

 

僕は神…ではないし、そう思ったこともありませんが(苦笑)終盤に書いていただいた、楽曲へのアプローチやテクニックに対する心構えは、「まさに仰るとおり!」のことを考えていて「僕の演奏をこんなにもよく見て聴いてくれるとは…」なんて感動しましたし、自分が意図が伝わっていたことが、ものすごく嬉しかったですね…。

 

これ以降書いていく「振り返り」はテクニカルな目線からのものが多いですが、その「根幹」にあるのは、アリンコ323さんが聴き取ってくれたことにあるので、そのあたりもくみ取っていただけると嬉しいです。

 

前置きが長くなりました。では行きましょう!

 

 

◆0:00~0:23

“コール&レスポンス”とも呼ばれる、ボーカルとのかけあいパートで弾いたフレーズのうち、あらかじめ決めていたのは最初の2音だけで、それ以外はアドリブです。…といっても、練習していくうちにある程度「これはアリだな」ってフレーズはある程度決まってきますが…。

 

ここでのこだわりポイントは“ギターの音色”。アリンコ323さんのささやくような歌声に合わせて、ギリギリ歪み感のサスティンが得られるところまでギター側のボリュームをしぼることで、こちらも「ささやき声」っぽくしてみました。

 

 

◆0:24~0:52

ギター側のボリュームを10(最大値)にあげて6弦の開放弦を鳴らし、その直後にワウをオンにしてソロに突入していきます。

 

ギター側のボリュームは普段の演奏動画でもいじることが多いのですが、今回は「いかにもいじってます!」ってな感じになってますね…(笑)

 

ワウをオンにしているのは0:29あたりなんですけど、僕が使用しているワウ・ペダルはスイッチ・レスなので…

あんなふうに、シレ~ッと、エフェクト・オンできます(笑)

 

このセクションの演奏は全編アドリブなんですけど、このあとで演る一音半チョーキング”を目立たせたかったので、低音~中音域で弾くことを意識してました。

 

 

◆0:54~1:04

この曲で一番大変だったのが、ここで登場するアリンコ323さんによる感情に溢れたシャウトにどう対応するか…?その対応策が思いつかなかったら、あるいはホントに参戦してなかっ

たかも…ってくらい、悩みました。

 

ここの何が大変だったかといいますと、フレーズ…ではなく、ギター弾きとしての気持ちの整理”が大変だったんです(笑)

 

というのも、“コール&レスポンス”以降はギターの独壇場だったので、ギター弾きの心理としては、ここからエンディングに向けて更にシフト・アップしてガンガン弾きたくなるところなんですよね(…って、僕だけ?)

 

そんな「さぁ、行くぞッ!」ってなときに、今まで沈黙していたヴォーカリストが突然、存在感ある熱量たっぷりのシャウトをかましてくるもんですから、ギター弾きとしては「え?こっち(ギター)がメインぢゃないんですか?」(笑)「その“シャウト一発”で、美味しいところ全部持っていくかぁ~?」みたいな、なんともフクザツな心境になるワケです…(…って、これも僕だけ?)

 

ここでの選択肢は、2つ。

 

①ヴォ―カリストの表現に寄り添う。= 作曲者の感情表現を支える。

 

②そんなもん知ったことかッ!と、ソロを弾きまくる。= ギター弾きのエゴをとる。

 

血気盛んな若い頃なら後者を採用して作曲者と大喧嘩になってると思いますが(笑)、そもそも今回の楽曲、アリンコ323さんは「劇場型」「ヴォーカリストに寄り添う」を条件として提示しているわけですから、参加者としてとるべきは、①ヴォ―カリストの表現に寄り添う。なんだろうな…と。

 

そこで、アリンコ323さんのシャウトを聴いてもらいつつ、こちらも同じ熱量で感情を爆発させて

楽曲に更なる高揚感を持たせよう…という目論見でシャウトが減衰していくのを待って繰り出しすことにしたのが、0:54でやっている“一音半チョーキング”

 

僕の中では「シャウトの減衰をどこまで待てるか?」「1音半チョーキングをどれだけ艶っぽく演れるか?」が、この曲の出来・不出来を決める“最重要ポイント”だと思っていたので、自分が納得できる“間”、チョーキングによる音程の上がり下がりの“タイミング”、”艶っぽい音色”を出すためのワウの使い方なんかは、結構練習しました(笑)

 

もっとも、先ほど書いたとおり、ソロ弾いて気分が高揚してますので「シャウトの瞬間こそメインは譲るけどさ、すぐにメイン取り戻させてもらいますから~♪」ってな気持ちがあったのも否定しませんけどね。大人げないですね(笑)

 

その“最重要ポイント”である一音半チョーキング以降は再びアドリブで弾いているのですが“泣きのギター”らしさを求めてヴィブラートやチョーキング・ヴィブラートは普段よりも意識的に強めにかけてます。

 

 

◆1:05~1:31

エンディングまでの最終セクションも、アドリブで演奏しているのですが、1:05~1:07の「駆け上がりフレーズ」に関しては2つの理由で反省してます。(ようやく反省会らしくなった…苦笑)

 

1つは、冒頭で書いたとおりホントは音を詰め込みすぎないように…と思っていたのに、こういうフレーズを弾いちゃったこと。

ここであえてゆったりしたフレーズを弾く心の余裕を持ちたかったなぁ…なんて反省してます。とはいえ、このくらいの詰め込みなら、クラプトンも演ることがあるので、自分の中ではギリ許せる範囲なんですけどね(笑)

 

もう1つは、これはもう…思いっきり反省してることなんですけど、駆け上がりフレーズ最後で弾いてる「レ」の音!このタイミングが…なんかダサい(泣)

 

この「レ」の音は小節の3拍目の表拍(四分音符)で弾いているんですけど、2拍目の裏拍(八分音符)で弾いほうがスリリングになってたと思うんですよね…。自分の演奏ながら、ここだけは何度聴いても苦笑しちゃいます(苦笑)

 

エンディングはアリンコ323さんのバッキングの余韻に浸る感じに仕上げ、最後は一緒にゴールテープを切りましょう♪ってな感じで、バッキングのグリス・ダウンのタイミングに合わせに行きました(笑)

 

 

 

■録音録画について

録音・録画環境は従来どおり。レコーダーに録音したオケに合わせてリアルタイムで弾いたものをスマホで一発撮り(音はライン録音)してます。

 

余談ですが、この時点で既に“Studio-24B”のリニューアル作業にとりかかりはじめていて、これまでセッティングされていた「鍵盤」が撤去され、それを誤魔化すかのようにシーラカンスのぬいぐるみが置いてあったりします(笑)

 

 

撮影テイク数は全部で4テイク。このうち中盤で触れた最重要ポイント”が納得できる仕上がりだったのが2テイク。

 

演奏内容的にはどちらも甲乙つけ難いものがあり、いっそ2テイクともアップしようかな…なんてコトも思ったのですが、“絵的”に見比べて、最終的に自分の顔の映り込み頻度が少ないほうを選びました(笑)

 

 

3日に渡ってお付き合いいただいた公開反省会も、これにて終了!

 

昨日アリンコ323さんから頂いたコメントに、第3弾のアイデアがちらっと書いてあったのですが、これがまた強烈なラインナップで…。楽しみではあるのですが同時に「これ以上、オジサンをいぢめないおくれ…」なんて感じで、戦々恐々としております。

 

でも、アリンコ323さんと一緒に演るのって、冷や汗をたくさんかかなくちゃいけなくてタイヘンなんですけど、それ以上に燃えるし楽しいですからね…。ここまできたら…

 

御題が提供されたら演りますよ、これからも♪

 

…って、また“M気質”を発動しちゃったナ…(笑)