本日は、読み終えた1冊から。最新巻が購入担当のカミさんから回ってきました(笑)。
加藤えりこ 『こはる日和とアニマルボイス(6)』
話が進めば進むほど、かわいらしい“もふもふ”な動物が増えていくので、ともすると「動物って、かわいいよね~♪な漫画」と思われてしまいそうですが、さにあらず。
確かに“もふもふ”な動物たちの可愛さには癒されるのですが、人間と動物が付き合っていくこと…命と向き合うこと…の現実や、主人公をはじめとする登場人物たちの葛藤や成長なんかも描いているとても読み応えのある漫画なんですよね。
今回も自分を育ててくれた人・場所に対する恩義と自分の夢を追う気持ちとの葛藤を描いたエピソードや、虐待を受けた動物と向き合うことの難しさを描いたエピソード、さくらねこ(TNR活動)の意義や苦悩を描いたエピソードなど、ぱっと見は“ふわっ”とした雰囲気だけど実は…なんて話が多かったです。
でも、随所に笑い&癒しを散りばめてあるおかげで重すぎる印象にはならない…。このあたりのバランス感覚が、ホント素晴らしい作品だと思います。