シャーロック・ホームズの大冒険(上) | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

本日は、読み終えた1冊から。

 

シャーロック・ホームズの大冒険(上)

 

先月上旬にこの下巻を読み終え、「うむ。上巻を探さなければッ!」と書き終えたところでアマゾンで検索してみたところ超破格値で出品されていた本書を発見し、即クリック!入手までは早かったのですが、この暑さで本を読む気力&集中力がだだ下がりで、読了までずいぶん時間がかかってしまいました(苦笑)

 

いわゆる「語られざる事件」をモチーフにした作品が中心のパスティーシュ集で、ホームズが学生時代に遭遇・解決した事件を含む全13エピソードが収録されているのですが、そんな学生時代に既に宿命のライバル達と遭遇・対決していた…という刺激的な設定が魅力的な「キルデア街クラブ騒動」、数多くのホームズパスティーシュ作品を手掛けているエドガー・D・ホックによる替え玉トリックが秀逸な「サーカス美女ヴィットーリアの事件」、“因果応報”という言葉を体現したような事件「アトキンスン兄弟の失踪」あたりが面白かった!

 

特に「アトキンスン兄弟の失踪」は、ホームズが探偵を生業とする決意を固めるに至った物語である“グロリア・スコット号”に登場した大学時代の友人・ヴィクター・トレヴァーと再会し、彼がまたしても直面することとなった事件を見事に解決していることに加え、この出来事が“最後の事件”後に、ホームズが異国の地を冒険していた「大空白時代」の最中だった…という、ホームズ・ファンの心をくすぐる設定がなされていたこともあって、とても印象に残っています。

 

さて、次はどんなパスティーシュに出会えるかな…。