本日は約2か月ぶりのは愛器“JEM-77FP”バカ・ネタ(笑)。我ながら「どこまで書いてたんだっけ…?」てな感じですが、ボディについて話の最後回。ボディに施されている様々な加工について、徒然なるまま書いていきます。
まずは、ボディのコンター加工部分から。
肘があたるあたりは、こんな感じで…
ろっ骨~腹部があたるあたりは、こんな感じになっています。
このあたりはもう感覚的にしか評価できないのですが、どちらの加工も僕にとってはちょうどいい感じ。加工も滑らかなので、長時間弾いていてもストレスを感じたことはないです。
続いて、ハイフレットの演奏性にも影響するカッタウェイ部分。
JEMの“見た目”上の特徴の1つでもあるのですが、かなり深くてシャープなカッタウェイ加工が施されていますが、この加工はもちろんスティーブ・ヴァイのリクエストによるもの。
スティーブ・ヴァイの特集ムック本で、彼自身の手で改造を施したJEMの原型ともいえるストラトキャスターの写真を見たことがあるのですが、ハイ・フレット部のカッタウェイもやはりかなり深く掘られていたので、彼からすると必須項目だったのでしょうね。
後日ネック関係の話をするときに触れようと思っているのですが、このJEMのネック・ジョイントには“Cutaway Heel Neck Joint”という方法が採用されており、ご覧のとおり…
ネック・ジョイント部にはボディの厚みを削り落とす加工が施されており、深いカッタウェイ+このジョイント方式のおかげで、ハイフレット部でもストレスなく演奏できます。(注:後のJEMシリーズはオール・アクセス・ジョイント方式を採用しています。)
JEMに施されている加工は“個性”と“実用性”を見事に両立しているのですが(モンキーグリップの実用性を問われると返答に困りますが…苦笑)、アウトプット・ジャック部の加工も、“個性”と“実用性”を両立したものになっています。
シールド・ケーブルを踏むなどの不慮のアクシデントでケーブルが抜けないよう、ストラップとボディの間にケーブルを挟んでいるギタリストはとても多いと思いますが、JEMはそれを見越した位置&角度でアウトプットジャックが取り付けられています。
こちらがそのアウトプット・ジャック部。特にエレキ・ギターを持っている方からすると、ちょいとばかり違和を感じる位置&角度かとは思いますが、実際にケーブルを挿すと、こんな感じ。
いかにもストラップとボディの間にケーブルを挟んでください!ってな角度です。
この加工のおかげで、これまでの使用においてケーブル抜けトラブルは皆無。ギターの位置を変えなくてもジャック部を目視できるためケーブルも差し易いので、とても気に入っている加工です。
強いて難点を挙げると、ボディ下部を支えるタイプのギター・スタンドにはケーブルを挿したままの状態で置けないこと。
ただ、僕の場合はギターを肩にかけてケーブルを挿して演奏スタンバイする…という一連の行為が「いかにもギタリスト!」って感じがして好きですし(笑)、ケーブルをひっかけて(自分の場合もあれば、他人の場合もあります)ギターが倒されてしまう…といったトラブルを避けるためにも、JEMに限らずケーブルを挿したまま置かないようにしているのでストレスに感じたことはないです。もっとも、ステージに自分の楽器を置いておける…なんてシチュエーションのライブ自体、今では皆無に等しいのですが…(苦笑)。
ボディについて書き始めたのが6月で、終わったのが9月。このペースだとJEM全体を語り終えるのは、いつのことやら…(笑)。