本日は我が愛機・Ibanez JEM-77FPに関する親(相棒?)バカ記事(笑)。様々な意味でこのギターを印象付ける、ボディ・カラーについて書いてみます。
【Body Color:FP(Flower Pattern)】
型番末尾の“FP”はこのボディ・カラーに由来するもので、日本語で言えば花柄(笑)。
まぁ…賛否両論と申しますか、基本「いいね!」と言ってくれる人は少なく、たいがいの場合引かれますね、ケースから出した時点で(苦笑)。
遠目から見るとボディに描かれていると思われることが多いのですが、実際には“柄”が描かれた布地が貼ってあります。
一番大きい花柄が見えるボディのコンター加工部をアップにするとこんな感じ。
布っぽい感じが、なんとなくおわかりいただけるのではないでしょうか…?
昔読んだ雑誌記事の記憶なのですが、スティーブ・ヴァイ(今さら…ですがJEM-77FPはスティーブ・ヴァイのシグネイチャー・モデルです)の実家にあった“カーテン”の柄…らしいです。御本人に確認したワケではないので、諸説あり…の範疇です(笑)。
大きな布地からランダムに切り出すため、絵柄が1本ごとに異なる…というユニークな特徴を持っており、その意味では「世界で1本だけのギター」!僕自身も何本か実物を見ていますが同じ絵柄(レイアウト)のJEMに出くわしたことはないです。
ボディ裏側も…
同様の手法で仕上げられています。ちなみに裏パネルの“柄”はオリジナルではなく、1996年にリリースされたアルバム『ファイヤー・ガーデン』のジャケットと同じ柄のステッカーです。このステッカーはCDに“おまけ”でついてたものだったか、同アルバム・ツアーを観に行ったときに購入したものかは忘れてしまいました…。
ステッカーや傷が目立ってしまいますが(写真のチョイス・ミスった…)、ボディ・サイドはご覧のとおり黒一色でフラワーパターンの布地は貼ってありません。
ヘッドはボディ柄とマッチング。こちらも同じ絵柄のギターはない…はず。ブランド・ロゴのキズは幾多の弦交換によるもの。最初にキズを付けたときはショックでしたが、今となっては…歴戦の兵士感があって頼もしさすら感じます。
余談ですが菩薩のステッカーはオリジナルではなく、京都の宇治平等院で買ったもの。仏教の信仰者ではないのですが、所有する他のエレキギターにも別デザインの菩薩ステッカーが貼ってあります。
特徴的なボディ・カラーを活かすべく、ピックガードはクリア。ピックガード付きのギターの場合、ピック・アップをこのガードにマウントしているものが多いのですが(先ごろ発売されたヴァイの最新モデル“PIA”もピックガード・マウント)、JEM-77FPのピックアップはボディにダイレクト・マウントされているので、ボディの保護が目的なのだと思われます。
ただ、ヴァイが使用するギターはピックアップのマウント方式によらずピックガードが付いているモデルが多いので、彼の奏法上、ピックガードは必須なアイテムなのかもしれませんね。本人に聞いてみたい(笑)。僕自身は奏法上、「あると便利」「ないと不便」とかはないです。
余談ですが、このピックガードって照明がメチャクチャ反射するんですよね。おかげでライブを見にきてくれた友人やメンバーから「眩しいから、こっちに向けるな!」なんて理不尽に怒られたことが何度かあります(笑)。
カラーから話題が逸れますが、外見の特徴的なデザインをもう1か所。
モンキー・グリップと呼ばれるボディの“穴”。スティーブ・ヴァイのライブを観ると、ここを握ってギターを振り回すパフォーマンスをしていますが、実際、そのパフォーマンスを主目的にして採用されているらしいです。
僕自身は若かりし頃、ここを持ってステージに向かう…なんて、小恥ずかしいことをしたことが数回あります(苦笑)。でも、ギターを振り回すなんてコトは怖くてやったことないです。そういうパフォーマンスは、全く似合いませんし…(笑)。
ところで、こんなふうにボディに“布地“を貼ることや“穴”が開いていることが、ギターのサウンドにどんな影響を与えているか…?
正直、さっぱりわかりません(笑)。
一時期発売されていたシンプルなボディ・フィニッシュのモデルと比較すれば、あるいは何か違い・特徴があるのかもしれませんが、そこまでする気もないし、必要性も感じないし…。
最後に、ギター・サウンドとボディ・カラーの関係における“JEMあるある”を1つ。
ブログの冒頭で
“賛否両論と申しますか、基本「いいね!」と言ってくれる人は少なく、たいがいの場合引かれますね、ケースから出した時点で(苦笑)。”
なんて書きましたが、そんな“引いた”方に実際に“弾いて”もらうと「あ、音はすげーまとも!」とか「いい音するじゃん!」なんて言われます。あと「この色じゃなかったら、アリ」なんて言った人もいたっけ…(苦笑)。
人もそうですが、楽器も見た目だけで判断しちゃ、ダメです(笑)。
僕のささやかな夢が、70歳になっても、このJEM-77FPを弾き続けて孫(?)とか周囲の方々に「あのじ~さん、変わってるなぁ…」と思われることでして(笑)。
先のステイ・ホーム・ウィークに『古祭~INISHIE MATSURI~』という曲をYouTubeにアップしているのですが…
その動画紹介欄に書いた
“ギター・パートの演奏レベルは自分のもてるすべてをつぎ込んでも作曲当時思い描いていたイメージの6~7割くらい…といったところ。もう二十年弾き続けたら理想とする演奏に、たどり着けるかもしれません…。”
は、かなり本気で思っていることなんですけど、20年後というと、僕は68歳。
『古祭 ~INISHIE MATSURI~』の理想とする演奏を成立させるにはJEM-77FPがマスト・アイテムなので、この曲を弾き続けて“理想とする演奏にたどり着く時期”と、先ほど書いた“ささやかな夢が叶う時期”は、ほぼ同じ。
両方とも叶うよう、色々な面で精進せねばなりません…。