先日、我が社に届いたのは…
あの“布マスク”!
配布対象に“事業所”も入っていることを知らず、従業員数11名の我が社にも届いたときにはずいぶん驚くとともに「総務を生業する身でありながらなんたる不勉強…」と、思わず反省してしまいました。
しかし、反省だけなら〇〇でもできる!
我が職責を果たすべく、早急に運用ルールを決めて、全社員に向けて次のような“社内通達”を出すことにしました。
社員各位
日々の業務お疲れ様です。国より全戸に2枚ずつ配布される布マスク(通称:アベノマスク)が、当社にも到着いたしました。つきましては我が国政府の意向を尊重し、この貴重な資源を効率的に、なおかつ社員が皆公平に使用できるよう、厚生労働省HPにある「布マスクの全戸配布に関するQ&A」を参考に、次の運用を決定しましたので、通知いたします。
①2枚のマスクを効率的に使用できるよう、『布マスク使用申請書』を作成しました(別添①)。布マスクを使用したい方は、上長に承認を受けた上で(本人及び上長の押印が必要です)、使用する日の3営業日前までに『布マスク使用申請書』を総務まで提出してください。
②布マスク使用時にはマスクと口が直接接しないよう、ガーゼをあててください。なお、国から配布された布マスクにガーゼはついていませんので、各々自費で購入してください。
③使用後の布マスクは、手洗いで押し洗いしてから返却してください。やむをえず洗濯機を使用する場合は「ネット洗い」のみ認めることとしますが、洗濯ネットは適切なサイズのものを使用してください。
④布マスクは改造したり装飾したりしないでください。
⑤耳掛けゴムがダメージにより切れてしまった場合は、テープ紐などに交換し使用できる状態にして返却してください。なお、交換に用いるゴムやテープ紐の色は「白色」とし、他色の使用は禁止します。
⑥布マスク運用にあたり、ガーゼの自費購入や洗濯・補修などにより社員個人に生じた負担を補助する『布マスク特別手当制度』を創設しました。1日でも早く、そして確実に社員の皆様にこの特別手当を支給するために現在『布マスク特別手当申請書』を作成しています(2週間程度で完成の予定です)。なお、事務所内の3密を回避するため『布マスク特別手当申請書』の送付及び提出は「郵送」で行うこととします。記載事項に不備があった場合は、郵送にて再提出していただくことになり、結果的に布マスク特別手当の支給が遅れる場合もありますので、充分ご注意ください。
☆布マスク特別手当は“辞退”することもできます。(その場合は「支給を辞退する」欄に必ずチェックを入れてください。)
⑦次のような場合、就業規則に定める“懲戒”の対象となる場合がありますので御注意ください。
1)布マスクの性能を疑った場合
2)許可なく布マスクを社外に持ち出し、又は転売した場合
3)布マスク返却時に手洗いしなかった場合、又は洗濯ネットを用いずに洗濯機で洗濯した場合
4)故意または過失により、布マスクを著しく縮めた場合
5)布マスクに改造・装飾を施した場合(劣化による耳のゴム紐の交換は除く)
6)その立場や権限を利用して布マスクを優先的に使用する、もしくは使用した場合(布マスク・ハラスメント)
7)『布マスク特別手当』を不正受給した場合
8)その他、布マスクの運用規定を著しく妨げる行為があった場合
⑧詳細につきましては『布マスク運用規則(令和2年5月1日まで遡って施行)』(別添②参照)にて確認ください。
なお、厚生労働省のHPを確認したところ、布マスクの追加申込が可能とのことでしたので、追加申込する予定です。ただし、追加申込したマスクがいつごろ配布されるかは不明です。
それまでの間は『布マスク運用規則』の定めるところにより、2枚の布マスクを効率的に使用していただくとともに、先月末に皆様に配布させていただいた「不織布マスク1箱(50枚入り)」や「市販のマスク」(最近は薬局・コンビニでも入手しやすくなっています)、「ハンドメイドのマスク」などを利用してください。
皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。
以 上
【参考】厚生労働省HPの「布マスクの全戸配布に関するQ&A」より抜粋
問9 事業所に布製マスクが届いたが、どのような理由ですか。事業所で使っても構わないでしょうか。
布製マスクの全戸配布については、国民の皆様に幅広く、速やかに配布するために、日本郵便の全住所配布のシステムを活用しております。日本郵便の全住所配布のシステムについては、公共施設等把握可能なものは除外しておりますが、事業所については含まれております。事業所に配布された布製マスクについても、全戸配布の趣旨に鑑みて有効活用頂きますよう、よろしくお願いします。
問1 布製マスクを全戸配布する理由はどのようなものですか。なぜ2枚なのですか。
布製マスクは、使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用可能なマスクです。店頭でのマスク品薄が続く現状を踏まえて、確保の目途が立った布製マスクを、国民の皆様に幅広く、速やかに配布するために、日本郵便の配送網を活用し、全国の世帯に向けて、1住所当たり2枚ずつ配布することとしたものです。
問2 家族の人数が多く、2枚で足りない場合はどうすれば良いですか。
小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、高等専修学校等には4月中旬から布製マスクを配布しております。また今後2枚目を同様に順次これらの学校等を通じて、児童生徒・教職員等に配布する予定です。また、介護施設、障害者施設等の利用者・職員に、介護施設、障害者施設等を通じて、4月までに布製マスクを配布し、今後も毎月配布する予定です。
こうした方々の他に3名以上の同居者がおり、布製マスクが不足する世帯は、以下の専用Webサイトから、「追加配布を希望」をクリックして、お申込みしてください。
なお、追加の申込みは、初回配布(一住所2枚の配布)が概ね完了した都道府県から順次、受付可能となります。
問10 洗濯機で洗うことができますか。
布製(ガーゼ)マスクは、手洗いで押し洗いすることを推奨します。
耳掛けゴムはとても痛みやすいので、手洗いなどができない場合は、ネットなどを利用して洗濯機で洗ってください。ネットを利用する場合は、なるべくマスクの大きさに近い小さなネットを使用するなど、洗濯の際にネットの中でマスクが暴れないような大きさのネットを使用してください。
問11 再利用しても、品質上問題ないですか。
洗濯による繰り返しの再利用が品質上問題ないことを確認しております。洗濯により多少縮むことをご了承ください。
問12 どのくらいの頻度で洗えば良いですか。
1日1回の洗濯を推奨しています。汚れがつきましたら、その都度洗濯してください。
問14 どのような状態になるまで使用できますか。
形が崩れてきましたら、使用を中止してください。布製(ガーゼ)マスクはガーゼ生地を12~16枚重ねて縫製していますので、使用頻度により型崩れは避けられません。また、耳掛けゴムがダメージを受け切れてしまった場合は、テープ紐などで代用し、結んでお使いください。
なお、本記事を読まれた皆様がお気づきになったとおり、前段の社員通達は完全なる“ニセモノ”です。ってか、こんな恥ずかしい通達、出せませんわ…(苦笑)。
〇補足
後段の厚労省HPの「布マスクの全戸配布に関するQ&A」の抜粋(青文字部分)は“ホンモノ”です。