本日は、久々に愛機・JEM-77FPバカ・ブログ(笑)。
指板&ネック周辺のスペックについてイッキに行きます!
【Fingerboard:Rosewood】
指板はローズウッド。実はJEMを入手するまでローズウッドの指板って使ったことがなかったので、手元に届いたときは不安と期待が入り混じった状態だったのですが、弾き心地やサウンドは「こういう感じなんですね」とありのままを素直に受け止めた感じ。材に関してはホント無頓着なんです…(苦笑)。
【Position Inlay:Fluorescent Green Vine】
ポジション・インレイはJEMシリーズの特徴でもある「ツリー・オブ・ライフ」インレイで、目に鮮やかなグリーンの“葉っぱ”の部分も淡いピンク色の“ツル”の部分も、塗料で描かれているのではなく、“埋め込み”というかなり手が込んだ作りになっています。
ところで、他のギタリストにJEMを貸したときに絶対言われるのが「ポジションがわからんッ!」なんですよね…(苦笑)。
たしかに全フレットに「葉っぱ」柄が付いているのでパッと見では混乱しそうなのですが、ちゃんと法則があって…
ネック・サイドのポジション・マーク(こちらはノーマルなドット・タイプ)と一緒に見るとわかるとおり、“葉っぱ”が2枚のところが「12フレット」と「奇数フレット」…すなわちノーマルなギターのポジション・マークと同じ…です。
これさえ分かっていればアナタも、セッションなどの場で、このギターを突然渡されても混乱しない…はずです(笑)。
ちなみに僕自身は不思議と入手した時点から混乱することなく弾けましたし、こちらに慣れてしまっているので、“紅ジャケ”や“Cropper Classic”のようなシンプルなドットのポジション・マークの方にむしろ不安を覚えるときがあります…。慣れってコワいですね…(笑)。
【Fret:Jim Dunlop #6140 (21~24 Scalloped)】
使用されているフレットは「Jim Dunlop #6140」で、やや高め&太目のフレット。これまで使用してきたストラトのフレットの高さだけは克服するのに少しだけ時間がかかった記憶があります。
21~24のスキャロップ加工はJEMシリーズの特徴の1つですが、僕の場合はこの辺りで速弾きなんてしない(できない)ので、演奏上の有効性はあまり感じないです。
【Neck Joint:Cutaway Heel Neck Joint】
ネックとの接合部のボディがこんなふうに大胆に削られているので、ハイ・ポジションは非常に弾きやすいです。現在のJEMや先ごろ発売された新モデルのPIAにはその演奏性を更に向上させたオール・アクセス・ジョイントが採用されているのですが、僕個人はストラトに慣れていたこともあって、こちらのようなプレートがあるタイプのジョイントの方が、好きです。
プレートの変色や塗装剥げが、歴史を感じさせますね(笑)。
【Scale:25.5inch】
【Neck width:43mm(Nut), 57mm(Last Fret)】
【Neck thickness:19mm(1F), 21mm(12F)】
【Fingerboard Radius:430mmR】
スケールは「25.5インチ」。
フェンダーのストラトキャスター等と同じいわゆるレギュラー・スケール。元々ストラト使いなので、違和なく使ってます。
ネックの幅はナット部分で43mm、最終フレットで57mm。
またか…と思われそうですが、このあたりもかなり無頓着なので、カタログで数字を見て、「そうなんだ」って感じです。
ネックの厚みは1フレットで19mm、12フレットで21mm。
これも実寸したのではなく、カタログに書いてあった値です。Ibanezのギターというとウイザードネックに代表されるような幅広&極薄というイメージが強いのですが、JEMに関してはそこまで「広い!薄い!」という印象はないです。
指板のアールは430mmR。Rの数値が高い指板はチョーキングが特に良好で、弦高を目一杯まで下げることができ、その他テクニカル系の楽器などで多く採用されています。
よりカーブが緩やかで平坦な430mmRなどは速弾きなどテクニカルな演奏向きのギターに採用されています。…な~んて博識ぶって書いてますけど、白状するとこの記事を書くために調べた付け焼き刃の知識(苦笑)。JEMの430mmRというのはかなり平たいほうに属するということを知ったワケですが、これも正直、「へ~、そうなんだ」という感じ(笑)。
スケール・幅・厚み・R…とカタログに記載されている「数値」を挙げて書いてきましたが、ヒトコトで言ってしまえば「フツーに弾きやすいネック&指板」というのが、長年のユーザーとしての素直な感想です(笑)。
ネックも指板も、乱暴な言い方をすれば「最終的には慣れちゃえば、そこまでやん!」と思っているので、あまり固執してないでんすよね…(苦笑)。弾き方とかも特に変えてませんし。
「みんなちがって、みんないい」的な感覚です。
最後にナット自体について。
ナットは上の写真のような「ロック式」が採用されており、通常のナットに比べるとかなり存在感があります。
勢いよくヘッド側にスライドするとこのパーツに指をぶつけることもあり、これがまた地味に痛かったしますりするのですが(苦笑)、でも、このおかげで派手なアーミングをしてもチューニングが狂わないのですから、文句は言えないかなって感じです。
ロックしているパーツをはずすと…
このナットは裏からネジ止めされているのですが…
これ、放置しておくと緩んでくるので、たまにチェックするようにしています。
ふう。ようやくスペック一覧の2/3が消化できました(笑)。
次回の「detail of JEM-77FP」では、繊細なヴィブラートにも過激なアーム・プレイにも対応してくれる「ブリッジ」について書いていきます。