読了した1冊から。
『憂国のモリアーティ』小説版第2弾作品『禁じられた遊び』。先日ピックアップしたコミックス第10巻と同日発売だったにもかかわらず、不覚にも店頭で見落としており、大慌てで購入しました。
収録されている物語は『禁じられた遊び』『ショウほど素敵な商売はない』『永遠のこどもたち』『ある夜の出来事』の4編。
『禁じられた遊び』は、「一人の学生」(コミックス第8巻収録)で、モリアーティとホームズが連携して一人の若者に明るい将来を提示したのちに、ふたりで連携してもう1つ、事件を解決していた…という話。天才コンビと対峙することになった“悪党”の末路は…。
『ショウほど素敵な商売はない』では、ジェームズ・ボンドことアイリーン・アドラーが大活躍。「モリアーティ家の使用人たち」(コミックス第7巻)でモランと交わした“言葉”とその後の“行動”が物語のキーになっていく展開が秀逸!
『永遠のこどもたち』は「ホワイトチャペルの亡霊」(コミックス第7~8巻)の第一幕で語られていたモリアーティ3兄弟がジャック・レーンフィールドに師弟関係を提案した後の話。相手は百戦錬磨のツワモノ“切り裂きジャック”。師弟関係を成立させるにも、一筋縄ではいかないようで…。
『ある夜の出来事』は「大英帝国の醜聞」(コミックス第5~6巻)中に発生した事情により、「221B」から一時退去していたときに発生した事件を描いたもの。こちらでは主役であるモリアーティは登場せず、ドイル作品よろしくホームズ&ワトソンのコンビが活躍しています。
ノベライズを担当するのは第一弾作品『“緋色”の研究』で、この漫画の世界観を見事に“文章”で表現しておられた埼田要介さん。本作でも、その手腕を遺憾なく発揮しておられるので何の違和を感じることなく、「憂国のモリアーティ」の“語られざるエピソード群”として、とても楽しく読める1冊でした。
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