だから日本はズレている / 古市憲寿 | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

漫画話が続いたところで、再び真面目(?)な書籍群へ。このところ読書熱が再燃し、ほぼ毎日何かしらの本を読んでいます。

社会学者・古市憲寿さんの「だから日本はズレている」。

 

数年前NHKの「NEWS WEB」に出演していたのを何度か見ていて「ぽやん…とした表情と声で(失礼…)、やや斜め目線だけどメチャクチャ鋭くてエグいことを、しゃらっと言ってのける人だなぁ…。NHK、なかなかチャレンジブルな人選してるなぁ…」などと思っていたら、あれよあれよとあちこちの番組に出演されるようになり、現在ではすっかり売れっ子毒舌(笑)社会学者さんという感じ。

個人的には当時と変わらず「唯我独尊!」ってな感じで物怖じすることなくエグいコメントをしてるところに好印象を持っています。

 

この本は、NHKの番組を見ていた頃に、読んでみたいと思いつつ買いそびれていたもので、最近の御活躍に感化されて、ようやく手にしました。

 

発刊されたのは今から5年ほど前ですが、本書でも今と変わらぬエグみのある毒舌っぷりをいかんなく発揮しています。

 

ただ、表現こそエグいですが指摘していること自体は、とても的確。他人事のような話には爆笑し、自分にあてはまる話には苦笑し…という感じで読了しました。

 

唯一笑えなかったのは、最終章の“このままでは「2040年の日本」はこうなる”。内容が気に入らないからではなく、「ホントにありえそうな未来だな…」という恐怖感のほうが先行したためです。

 

彼が「ズレている」と主張に対し、彼自身は「だから、こうしよう」という提言まで積極的に書いていないので、このあたりにフラストレーションを感じる方もいるかもしれませんが、僕は「この件について、あなたはどうお考えですか?」という提示型の本だと思っています。

 

直ぐに答えを求めず、著者と一緒になって斜め目線で(?)考える…そんな1冊だと思います。