本日も煙の思い出から。“含煙”から“喫煙”にかわったときの話です。
“喫煙”が習慣化したきっかけは、キャスター・ヴェベル(現:ピアニッシモ)という煙草に出会ったこと。
高校時代の親友が吸っており、試しに…と吸ってみたところ、思いのほかしっくりきて、「これイイな」と。もっとも、味以上に気に入ったのが、パール・ホワイト色の一角が切り落とされた5角形のクールなパッケージのデザインだったので、やはりミーハーな理由ではあります。
口に咥えたとき、はんなりと酸味のある香りがする煙草で味もライト。ロングサイズの煙草なので咥え煙草もしやすかったし、長時間吸えるし…ってなことで、我が喫煙人生(?)の中では一番長い期間吸っていると思います。
ちなみにその後「ヴェヴェル」に改名、更に今は「ピアニッシモ」と改名され、随分と可愛らしいデザインになっています。
こうして、ようやくお気に入りの煙草が見つかり、普通の喫煙者になった僕ですが、我が敬愛するギタリスト、エリック・クラプトンが吸っている煙草の銘柄知ってしまったことにより浮気心発動(笑)。
具体的には、ジョージ・ハリスンとの来日公演前のテレビ・インタビュー番組のなかでたまたま吸っている煙草もカメラに見せており、ミーハーな僕は「オレが吸うべき煙草は、これだ!」と(笑)。
ちなみに、今でこそクラプトンは煙草を吸っていませんが、当時はステージ上でも吸うほどの超へヴィー・スモーカー。愛用するストラトのヘッドと弦の間にタバコを差して演奏する姿や、それにより出来た焦げ跡が格好いいと真似したヤツは、数知れず。ご推察のとおり、僕もその一人です(笑)。流石にヘッドを焦がすのは抵抗がありましたが…。
さて、くだんの煙草の銘柄は…、ロスマンズ。タバコを咥えただけで、その強烈な香りと味が口腔&鼻腔の中に広がってむせそうになるくらい強烈な煙草でした。
最初は「嘘だろ…こんなの吸えるのか…?」と思ったのですが、「クラプトンに近づくには、これくらい吸わなきゃダメだ!」などという阿呆な若気の至り全開で、そのむせかえるような味と匂いを克服しました(笑)。
ただ、悲しいかな岐阜の地でロスマンズを安定的に調達するのはなかなかに難しく(苦笑)、近所で扱っていた店が閉店したことにより、ロスマンズとの付き合いは終わりました。
ちなみに、抵抗があったギターのヘッドの“焦げ”ですが、所有するストラトに…
ついてます(笑)。でもこれ、意図的にではなく、煙草を差していたことをホントに忘れてついたもので、その煙草もクラプトンの愛煙銘柄なので由緒正しい焦げだと思ってます(笑)。
ロスマンズが調達不能になってからしばらくは、キャスター・ヴェベルと復縁(笑)したのですが、あの強烈な味に慣れてしまった僕には、どうにも軽く感じてしまったのと、ブルースやらロックやらにドハマりしたことで「煙草を吸うなら外国煙草っしょ!」なんて、これまた阿呆な若気の至りで選んだのがラッキー・ストライク。
正確には、しばらくの間、これとマールボロを行ったり来たりしていたのですが、最終的にラッキーストライクに落ち着いた理由は、ラッキー・ストライク=ロック・ミュージシャン、マルボロ=バイク乗りという僕の中の独断と偏見から(笑)。実際にどうかは知りませんが…。
…と、ここまでが浮気な(笑)我が喫煙生活。
次回は、そんな私の禁煙について書いてみます。
(続く)