今回は過去に読んだ本から。久々の長文ブログ(苦笑)です。
『皮肉屋さんにも効く人生のクスリ』。御覧のとおり、随分日焼けして草臥れていますが、これは僕が読み込んだからではなく、中古で入手したため。最初からこんな感じでした。
さて。
この先は、書いてる本人ですら少々(いや、わりと)暗~い気持ちになる話になので「そういうのはヤダ!」という方は、ここでお別れを(苦笑)。
では。
この本に出会った頃(35歳)の僕の状況はといいますと、2回目の社労士試験(H18年)直前に諸般の事情(つまりは、前向きな理由ではない…ということです)で会社を辞めて無職になり、そんな背水の陣で臨んだ本試験は微妙な手応え(つまりは、絶対合格するという出来ではなかった…ということです)。
試験後は再就職に向けて活動を続けたものの、郵送した応募書類が1枚の事務的な文書付きで帰ってくる確率が90%(つまりは、書類時点で断られた…ということです)、一次面接の後に応募書類が1枚の事務的な文書付きで帰ってくる確率が10%。
なんとかそんな状況を打破すべく転職サポート会社数社に登録してみたものの、初回面談こそ「大丈夫です!我々にお任せアレ!」という雰囲気で迎えていただけたものの実際の紹介となると「年齢が…」「転職歴が…」と理由は異なるものの、ほぼほぼゼロ回答。
就職活動以外の時間は(そんな状況なのでこっちのほうが俄然多い)、パートに出てるカミさんの代わりに家事(除く・料理)をやったり息子の保育園の送り迎えをしたりしながら、職安や心療内科でカウンセリングを受けたり、あと気分が滅入るだろうから…と、カミさんが通わせてくれたスポーツジムに行ったりして過ごしてました。
当然のことながらギターもろくに弾いてませんでしたし、バンドのお誘いがあってもお断りで、音楽仲間との集まりにも行ってませんでした。
お小遣いなんてものも当然なく使えるお金はごく僅かなので(お金貯めるのは今も当時も苦手でした…)、CDも本も新品なんてまず買えない。
音楽は家にあるものをひたすら聴いて、どうしても最新の音楽を聴きたいときは…CDショップの視聴で済ませる。
本は地元の図書館で借りるか某○ック・オフの100円コーナーで…それでも立ち読みしていました(苦笑)。
そんな状況ですから、そりゃ…このテの本に手が出てしまうのは当然と言いますか必然と言いますか…(苦笑)。
なにせ精神的にはとてもとても不安定だった時期だったので手にと本は、いわゆる自己啓発本や人生論、スピリチュアル系の本が中心で、そのうち「これは買って読んだほうがいい」と直感的に思ったものは、いくらお金がないとはいえ購入しており、この本もそんな流れで入手した1冊です。
本書に出てくる教訓そのものは、実際のところ特段目新しかったり画期的だったりするワケではなく、むしろスタンダードなものが多いのですが、得てして堅苦しくなりそうな人生教訓を微妙に可愛い(笑)アザラシ・キャラを主役にした物語を通してユーモラスに伝えてくれるので、とても読みやすくて受け入れやすく感じました。
特に当時は前述のような状況でしたから(苦笑)、この構成のおかげでとてもリラックスして読めた記憶があり、内容もさることながら、この構成にも、ものすごくインパクトを受けた記憶があります。
あのころ購入した本たちには悲喜こもごもの思い出があるため本棚にあったのですが、しんどい記憶を思い出すことの方が多かったため数年前に、その大半を思い切って売却処分しました。
でも、この本だけは手放す気になれず、今でも手元に残してあります。
このブログを書くにあたって久々に読んでみたのですが、さすがに購入当時ほどのインパクトは感じませんでしたが(状況が違いすぎる)、この構成の“妙”には改めて感心させられましたし、じんわりと染み入るものがありました。
たぶん、この先も手放すことはないように思います。