シャーロック・ホームズの失われた災難 / ジュリー・マキューラス 他 編集 | jakeのブログ 

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久々、読了した1冊から。

 

『シャーロック・ホームズの失われた災難』。訳は日暮雅通さん。

 

推理小説作家・エラリー・クイーンが、1944年(!)にシャーロック・ホームズのパスティーシュを集めた『シャーロック・ホームズの災難』という作品を発表しているのですが(のちにドイルの遺族からのクレームにより絶版になったのだとか…)、編集の際に諸般の事情から収録できなかった・されなかった作品も多数あったのだそうです。

 

そんな、収録できなかった・されなかった作品 …失われた作品… を集めたのが本書。まえがきに、その経緯が書いてあるのですが、ホームズ・ファンの 執念 情熱が、世紀をまたいでの発行を実現させたわけですね。

 

「文学者編」「ユーモア作家編」「愛好家編」の3部構成で全14作品が掲載されているのですが、これがなかなかにクセモノ揃いで秀逸な作品もあれば思わず眉間に皺を寄せてしまう作品まで様々。

 

これまでにも色々なパスティーシュ集を読んできましたが、1冊の中でこれだけ収録作品の出来栄えに翻弄されるのも珍しい(笑)。

 

良くも悪くも、超個性的なパスティーシュ集でした。