ここ数年で、「どんなカタチであれ“シャーロック・ホームズ”の匂いを感じると、興味を持ってしまう…」という“悪癖”が完全に身についてしまいました(苦笑)。ってなワケで、この2作品を購入。
階知彦さんの「シャーベット・ゲーム」。写真向かって左が第1弾「オレンジ色の研究」右が「四つの題名」。
この作品を知ったきっかけは、アマゾンで「シャーロック・ホームズ」というキーワードに関連して出てきたこと。アマゾンさんは「実は…こんなのもあるんだけど、どう?」なんて感じで何だかんだと理由をつけて誘惑してくるところがホント怖いですね(笑)。
本作も表紙イラストから推測する範囲では御本家・ホームズとは無縁な感じなので最初こそ流していたのですが、サブ・タイトルをよくよく見てみればドイル作品に由来してるじゃあないですか。それで、「これならチェックしてみる価値ありかも…」と思い近所の書店で探し出し、数ページ立ち読みして…2冊とも購入。
表紙の絵のとおりホームズはまったく登場しないのですが、キャラクターの名前や主人公となる2人の能力・性格・関係性というのは御本家・ホームズを意識しているので、帯にある「ホームズのような女子校生探偵」というキャッチには偽りなし。
物語のテンポも小気味良いですし、使われている仕掛けも凝っているので、青春小説(を読むには歳とってますが…笑)&ミステリーとしてとても楽しく読める1冊でした。
続編、期待してます。
![]() |
シャーベット・ゲーム 四つの題名 (SKYHIGH文庫)
Amazon |
☆余談①
この2冊を購入したのは…実は神戸に行く前(苦笑)。その頃にそのはかの本も含めて9冊ほどまとめ買いをしたのですが、それが災いしたのか“読書モード”にならず、しばし放置しており、読み終えたのはホントつい最近。
僕が購入する本を目ざとくチェックする息子の方が先にサクサクと読み終えており、「お父さん、まだ読んでるの?」とツッコミを入れられてしまいました(苦笑)。
☆余談②
購入してから知ったのですが、この作品もまた、小説やコミックスの投稿サイトである「エブリスタ」の投稿から誕生したようです。
“バーチャル”なインターネット上の作品が“リアル”なカタチに。“無料”のものが“有料”のものを生み出す…。
つい数年前まで「ビジネス本に書いてあったこと」と認識していたのですが、こんなに当たり前なことになってたんですね…。