のんきな音楽会2016⑤ 4曲目:What You Won't Do For Love | jakeのブログ 

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我がバンドの4曲目にして演奏のラストは、ボビー・コールドウェルの代表曲“What You Won't Do For Love(邦題:「風のシルエット」)”。

この曲はウチのベーシストが大好きで、数年前から「演りたい」と言っていたのですがバンド用のアレンジを一向にしてこない。で、こういう場合は僕にお鉢が回ってくることが多いのですが、実はワタクシ、この曲が好きじゃなくて(苦笑)。いい曲だとは思うのですが、積極的に演りたいという気がこれっぽっちもなく、お鉢が回ってきてもスル~し、僕の中ではバンド内の指ならしセッション曲の感覚でした。

 

「演ってもいいかなぁ…」という心境に変化したのは、バンド内セッションで「ラテンで演ったらどうか?」なんて話になったときで、ハイラム・ブロックがこの曲をラテンで演ってるアルバムがあったことを思い出し、「ああいう雰囲気で演れるならいいかなぁ~」という感覚で取り組んでみたところ、それっぽく仕上がりまして。

これなら、いけるだろう…と思っていたのですが、本番2日前に我がドSなベーシストが突然、歌モノからインストに変更したいと言い出し、その日の晩から練習したのですが、クリーン・トーンだけで弾くとなんとも間の抜けた感じになるため、メンバーには内緒で音楽方針をラテン・フュージョンからラテン・ロックに変更し、ドライブ・サウンド禁止令を無視して演奏しました。

 

ただ、やはり1日でメロディーを流麗に弾くというのはかなり無理があり(そんな技量があるのであれば苦労しません!)、後で録音を聞いてみると、イントロ以外はメロディーなのかアドリブなのか微妙で…。ソロ・パートも目指していたのは、サンタナの雰囲気だったのですが、ラテン・ロックというより、ラテン・メタルってな感じになっていました(苦笑)。

 

バンドの演奏としても、この曲については“ちぐはぐ”な印象だったのは否めず、冷や汗モノの演奏で、実際に観に来ていた僕の知人や家族からも、この曲については不評。トリオで、かつ全員が基本的にジャンルに拘らないスタンスなので小回りが利くため、ちょっとした思いつきのアレンジにもある程度対応できるのは我がバンドの強みなのですが、この曲に関しては、それが裏目に出たなぁ…と反省しています。

 

と、いったワケで、少々重~い気持ちで出番を終えたのですが、全体としては悪くはなかったよなぁ…とは思っています。このバンド、演れることがまだまだあるなぁ…なんて。もちろん、課題も同じくらい(それ以上か?)ありますが。

 

 

イベント自体は、途中で1回だけ機材トラブルがあったものの、進行に大きな支障をきたすようなアクシデントもなく、ほぼ予定とおりのスケジュールでで無事に終了しました。

 

個人的には演奏やイベントの企画・進行上の反省点もありましたが、出演者とは関係のない公園目的の来園者の方々が足を止めて演奏を観てくれたり、ベンチに腰かけてでゆっくりご観覧いただけたりという姿を見ることができましたし、何かと無理をお願いした公園側からも「来年も、是非開催してください」というありがたい言葉も聞くことができましたので、ひとまず成功したと言っていいのかな…と思っています。

 

〔おわり〕

 

余談①

文中で触れたハイラム・ブロックのアルバムというのが、こちら。

 

全体的にラテン色が強いアルバムなのですが、ライナーノーツを読む限りでは、いわゆる「企画モノ」ではなく、ハイラムが「そのときに演りたいことを演ったら、こうなった」という感じのようです。“What You Won't Do For Love”は1曲目に収録されているのですが、彼が演るとこんなに格好良く仕上がるんだけどなぁ…(苦笑)。

余談ですが、このアルバムの曲目に収録されている“チュニジアの夜”のラテン・バージョンはメチャクチャ格好いいです!

 

余談②

ドライブ・サウンド禁止令を無視しての演奏は、個人的には「ちょっと、やりすぎたかな…」と思っていましたし、バンド・メンバーにも不評だったのですが(苦笑)、古くから付き合いのあるギタリストからは「やっぱあのスタイルの方がjake君らしいよね!」と好評でした(笑)。う~む、悔やむべきか喜ぶべきか…微妙な感じです。