望月麻衣:著作『京都寺町三条のホームズ3』。
1巻のリリースが今年の4月(僕が購入したのは夏でしたが…)、2巻が8月ですから、書籍としてはかなりのペースでリリースされているように思うのですが、このあたりは『E☆エブリスタ』で連載している強みなのか、あるいは物語の時間軸と一致させるために、そうしているのか?おそらく、その両方なんだろうな…。
さておき。
長尺の物語が多いため、収録されているエピソードは序章を含む4本。その数だけを見ると寂しい気もしますが、物語は相変わらず面白い(^^)。舞台である京都の描写も相変わらず素晴らしく、これを片手に京都を歩いてみたいくらいです。あと、アラフォーの僕にとっては少々くすぐったく感じる面があるのも、相変わらずかな…(^^;)。
その一方で、ドキっとさせられる人生訓や人間の心理を描くシーンも徐々に増えてきており、全体に漂う“はんなり”とした部分と、引き締まった部分とのコントラストが、新たな魅力として加わってきたように感じました。
主役キャラ二人の個性もより深く描かれて、ますます魅力的になっているし、今までのエピソードに登場してきた脇役達も準レギュラーとして定着し、物語の世界がすごく安定してきているので、ぜひ継続してほしい作品。
続けてくれる限りは、とことんお付き合いしますよ、たとえ少々くすぐったくても!
…って、これ、2巻のときと同じ締めだった…(^^;)。
- 京都寺町三条のホームズ3 浮世に秘めた想い (双葉文庫)/望月 麻衣
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