カシオペアの25周年記念ライブの模様を収めたアルバム『GIG25』。
デビュー・アルバム『CASIOPEA』(1979年)から、このライブが行われた2004年7月時点での最新アルバム『PLACES』(2003年)までの全オリジナル・アルバムから楽曲を1曲づつピックアップした全25曲をリリース順に演奏していく…という、カシオペアらしいドSな企画のライブ・アルバム(^^;)。
ただ、収録されている多くがいわゆる代表曲で、過去のライブ・アルバム作品に収録されていたり、自身が観にいったライブで聴いていたりしたため、「これ、懐かしい!」とか「これライブで聴きたかったんだよね~!」というトキメキ感があまりなく、そういった理由からリリースされた当時は積極的に買おう!という気になれず、「ま…そのうち気が向いたら…」なんて感じで今までスルーしていました。
では、何ゆえ今…?といいますと…言ってしまえば半ばコレクション的な感覚(^^;)。
カシオペアは、移り気な僕が(前述のようなことはありながらも)ずっとファンでいる数少ないアーティストなので、彼らの作品は全部聴きたい・持っていたい…なんてことを思いまして。
そんなこんなで、ようやく10年目にして聴いたのですが、やっぱりカシオペアのライブってすごいなぁ…と改めて思ったのですが、その一方で、自身の耳が既にCASIOPEA 3rdサウンドに馴染んでいるため、特に3rdで演奏された曲は、こちら(GIG25収録版)の方に違和を感じる…という奇妙な感覚にもなりました。
もっとも、違和といっても「そうそう、前はこんな感じだったよね…」という程度のもので、当時は当時の格好よさが、今は今の格好よさがあるので、どっちがいい・悪いという類のものではありませんが。
スタジオという空間で緻密に構築され生み出された演奏に、生演奏ならではの緊張感や情熱が加わることで楽曲の素晴らしさを更に感じることができることがカシオペアのライブの素晴らしいところ。
ライブ作品が多いのも、そういった魅力があるからこそだよな…なんて改めて思わせてくれる作品でした(^^)。
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