2020年のパラリンピックを円滑に運営するために日本パラリンピック委員会の会長が、
「東京パラリンピックの大会期間中(2020年8月25日~9月6日)、全国の小中学校を休みにすることを考えてもらいたい。パラリンピックに対する意識を高めるうえでも非常に効果的で、大会運営上、交通の混雑も解消できる」
という提案をされたのだとか。
「東京パラリンピックの大会期間中(2020年8月25日~9月6日)、全国の小中学校を休みにすることを考えてもらいたい。パラリンピックに対する意識を高めるうえでも非常に効果的で、大会運営上、交通の混雑も解消できる」
という提案をされたのだとか。
大前提として僕は、「オリンピックの自国開催」には全く興味がなく、2020年東京開催が決まったときも、「あ、そうですか。」と事実として受け止めただけで特段の喜びはなく、むしろ誘致活動のときに、首相が「福島第一はコントロール下にある」なんて発言に「そこまで言って大丈夫かよ?」なんて思ったし(実際できてないよね…)、決定後に露呈した数々のお粗末な出来事には、とことん幻滅してるくらい。
そういう意識だから…かもしれませんが。
僕には、「全国の小中学校を休みにする」ことが「パラリンピックに対する意識を高めるうえでも非常に効果的」だとする論理展開が、まったく理解できない。
正直なところ、この提言で「よし!パラリンピックを応援しよう!」とは思わない。
むしろ、出場を目指している方々や、それを応援・支援している方々には申し訳ないですが、そんなイレギュラーなことを“強要”しないと成立しないような企画なら、やらないでほしい。だから、「パラリンピック期間中は全国の小中学校を休みにしよう」という提言、僕は反対です。
そもそも、あの提言って出場を目指している方々やそれを応援・支援している方々の意向を反映したものだとは、思えないし…。むしろ、「え!何でそうなるの?」って感じておられるのでは…と思うのですが…。
オリンピックもそうですけど、本来であれば国民を鼓舞・リードし、成功に導くポジションにいるべき人が、積極的にその“逆”に努めているようにしか見えないのは、僕だけなのでしょうか…?
余談①
その提言に対するコメントが「提案をいただいたので、実際に何ができるのか、考えてみたい。文部科学省にも話をつないでみたい」だって。このコメントした方は、例の国立競技場の件でも迷走していた、あの大臣。
話をつなぐ…なんて言われちゃった文部科学省も、たまらんだろうなぁ…。文科省さん、新学習要領の目的は、くれぐれもお忘れなきよう。
余談②
ところで。「期間中に小中学校を休みにすると、大会運営上、交通の混雑も解消できる」根拠に興味があるのは、僕だけでしょうか…?ぜひ具体的な数値を挙げて説明してほしいものです。