
望月麻衣著:『京都寺町三条のホームズ』。小説やコミックの投稿サイトE☆エブリスタに連載されていた(現在も続いているようです)小説を文庫化したもの…なんて、いかにも物知り顔で書いていますが(^^;)、これはブログを書くにあたって検索して知っただけの話。その方面にはとんと疎いものですから…。
先日、名古屋ブルーノートに行く前に立ち寄った書店で見つけ、『京都』と『ホームズ』の組み合わせに興味を持って軽く立ち読みしたところ、気楽に読めて、かつ面白そうだったので購入してみました。
物語に登場する“ホームズ”は家頭(やがしら)という大学院生につけられたニックネーム。発生する事件もセンセーショナルなものはなく、“身内の内輪もめ”程度。事件の謎解きの鍵も骨董品がメイン…と、純然たるホームズ・パスティーシュではないのですが、家頭のキレ者なんだけど、どこか社会的に適合していないという“適度な”ホームズ感、登場人物たちの人情味、舞台となる京都の描写、全体に漂うはんなりとした雰囲気が心地良く、最初から最後まで楽しく読める作品でした。もっとも主人公が女子高生なので、アラフォーのオヤジにとっては、その瑞々しさが少々くすぐったくはありましたが…(^^;)。
投稿サイトでは続編も出ており、なかなかに人気の様子。それらの文庫化が楽しみです。
あぁ…。京都、行きたいなぁ…(^^)。
- 京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)/望月 麻衣

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