アンドリュー・レーン:著『 ヤング・シャーロック・ホームズ Vol.1 【死の煙】 』。
本書の帯にデカデカと書いてあるとおり、この物語に登場するシャーロック・ホームズは14歳の少年。
これまた帯にありますが、コナン・ドイル・マニアの著者が、その熱意を以ってコナン・ドイル財団(コナン・ドイルの著作権を守っている団体)を口説き、“公認作品”としてお墨付きを得たうえで発表された作品。
購読のターゲットは(おそらく)中・高生 ― 使い慣れない言葉ですがヤングアダルトと表現されるようです ― のため、アニメチックに“盛った”部分(「イヤ、気持ちはわかるけど、そりゃ無理があるんじゃない?」なんて描写)があったり、ティーン・エイジャーが主役ゆえの瑞々しさがオジサンからしてみると(^^;)少々まぶしくかつ気恥ずかしい感じがしたりしましたが、ライトな文章なのでサクサク~と気楽に読めましたし、物語のスタート時には賢いけどナイーブな少年という雰囲気だったホームズが、様々な人や事件との出会い…この1868年の夏の経験を経て成長していく様子が丁寧に描かれていて「そりゃ、こういう少年期を過ごしたら、あの(一般的に知られる)シャーロック・ホームズに行き着くよね…」なんて、納得させられる面白い物語でした。
続編も、読もうっと(^^)。
☆10代のホームズといえば…
先日本放送を終えた三谷さん脚本による人形劇のホームズは
15歳。
昨年購入したDVD「ヤング・シャーロック」(映画)のホームズは…
19歳。
今、僕が知る限りでは、アンドリュー・レーン作品のホームズが最年少になりますね。
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