写真向かって右が新刊の13巻。前巻が今後の展開がメチャクチャ気になるぞ!という美味しいタイミングでエンディングを迎えていたため、ジャンプの立ち読み or マンガ喫茶で読んじゃおうかなぁ…という誘惑になんとか耐えて(^^;)、発売日を迎えることができました。
このマンガ、1つのエンターテイメントとしても十分面白いのですが、例えば主人公達思春期の少年少女世代の悩みだったりその世代特有の光と影や親(大人)とのギャップだったり、大人(先生や親)は大人で、子どもには見せられない苦しみや「これでいいのかな…」なんて悩みながらも、でも答えを出さなきゃいけない…なんて部分もしっかりと、でも、重くなり過ぎないバランスで描いていて、今回描かれた話も(特に進路に関する話)も、いろいろ考えさせられるものがありました。
本作のエンディング時点で物語上のタイム・リミットまで残りは4ヶ月。今まで以上に濃い内容になっていく予感がします。
一方、写真向かって左は、同時にリリースされたキャラクターブックで、タイトルそのまんまの『暗殺教室』に登場するキャラクター達を紹介した本。
所謂「企画本」になるかと思うのですが、過去に描かれてきたストーリーから垣間見ることができる設定をひたすらピックアップした“再編”ではく、キャラクター同士の人間関係だったり、生い立ちに触れていたり…といったウラ設定が新規に書き下ろされて紹介されています。
コレが実によく練られてる!
もちろん、この本のために考えた部分も多少はあるのでしょうけど、各キャラクターの裏付けやその関係といった基盤がこれだけしっかりしていれば、なるほど本編で表現する世界観もブレないわけだ…と納得させられます。
特に、キャラクター間の関係は、こういう性格の組み合わせなら、こういう関係が成立しそうだよな…というのがかなりリアルだし、「あぁ、中学生くらいの頃って、自分にもこういう関係の友人いたな…」とか、「クラスのお調子者との距離感って、こんな感じだったな…」なんてことを思い出して、なんだか懐かしかった(^^)。
マンガはもちろん、今年の1月からはアニメが既に放送されているし、3月下旬には実写映画も公開されますが、このゆるぎないベースがある限り、どの媒体で表現しても、その世界観を保てるように思います。
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