交換用の弦(D'Addario EXL-120+)は“箱買い”してあるので、弦が切れて慌てふためく…なんてことはなく(ちなみに“箱買い”する以前も、1~2セットは常備していました)、交換作業をしようとしたときに、ふと暇あり金なしの学生時代(^^;)にやっていた“節約術”を思い出したので、それを書いてみます。
①今回切れたのは4弦。ワウンド弦(巻弦)なので、弦の“芯線”の部分が切れ“巻線“の部分でつながっている状態です。
②切れた弦をはずしたところ。“巻線”でかろうじてつながっているのが見えるでしょうか…。
③切れた弦をブリッジ側で切断します。(“巻線”・“芯線”とも)
④切断後。新品の弦を張るときのボールエンドを切断した状態と同じです。この状態でサドルとストリング・ホルダー・ブロックの間に差し込めるような長さになるまでペグを緩めます。
⑤あとは新品の弦を張るときの要領と同じ。ふたたびペグを回してチューニングすれば完了です。
この“節約術”はロック式・トレモロ・ユニットを搭載するギターでしか使えませんし、古い弦を使い続ける=音質的には期待できないので、積極的におススメできる方法でもないのですが、手元に交換用の弦がない時のような緊急時には有効かと思います。
☆余談
今までの音楽生活の中で、一度だけ演奏の本番中に弦が切れたことがあります。
ちょうどイントロを弾き終わってすぐあたりで切れて、次のギター・ソロまで間があるタイミングだったので(幸いなことに大所帯のバンドだったので、伴奏しなくても格好がついた)、舞台袖に引っ込み、上記の方法で応急処置をして(このときはプレーン弦だったので、切断する手間がかかりませんでした。ちなみにトレモロをロックするときに使用する六角レンチはギターのヘッド裏に常備しています)ギターソロ直前にステージに戻る…という荒業(?)でその場をしのぎました。あのときは「この方法を知っててよかった!」と心底思いましたね…(^^;)。