残業代0制度を考える⑥ | jakeのブログ 

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夫・父親・会社員・社労士有資格者・アマチュアミュージシャン・・・

いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

労働時間というものを基準に賃金を支払うという考え方に違和感を感じている僕ですが、そう思いながらも、安易に残業代0制度には同意できません。理由は、

“成果”というものの評価が、あまりに難しいから。

成果で評価するには、その成果を具体的に示す必要があるかと思いますが(会社側の都合でコロコロ変化されたら労働者はやってられません)、どこまで具体化できるかは、大いに疑問です。例えば、我がささやかなブログでは、わやりやすさを重視して『「100」という仕事』なんて表現を使ってきましたが、実際の仕事や成果というものは、そんなデジタルに定量化できるものだろうか…?

成果という面でいけば、例えば営業職などの仕事は「ノルマ」というもので、一見デジタルに割り切れるように見えます。

1ヶ月のノルマは売上利益で1千万。これをクリアするか否か?で評価します。

なら、わかりやすい。

では、ここでCさんとDさん登場。

CさんとDさんは、年齢が同じ経歴(職歴)も同じ。彼らのノルマは売上利益で1千万円です。
Cさんは平成□年度の1年間、全ての月でノルマ達成し、Dさんは3ヶ月ノルマ未達成の月がありました。彼らの成果はノルマの達成度から評価できそうです。

でも、もしその背景に、こんな話があったら…?

実は…扱う商品の単価が違っていて、『Cさんが扱う商品は商品1個あたりの売上利益が500万で、Dさんが扱う商品は商品1個あたりの売上利益が200万』だったら…?

実は…扱う商品の知名度が違っていて『Cさんが扱う商品は、超定番アイテムで、Dさんが扱う商品は新商品』だったら…?

実は…取引先の規模が違っていて『Cさんの取引先は既存顧客中心で、Dさんの取引先は新規顧客中心』だったら…?

Dさん、ノルマ3か月未達成だから、評価ダウン

で、よいものなのでしょうか…?