残業代0制度を考える① | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

「残業代ゼロ制度導入方針を固める」というニュースが流れたのは今週半ばのこと。

某総理大臣は第一期内閣時に「ホワイトカラー」エグゼンプション導入」を打ち出していましたので(見事にコケましたが…)、あの方、何があっても残業代0政策をやりたいのでしょうね。


ところで僕は労働者側の人間。この方針を受けての論調としては

なに!残業代0だと?冗談じゃないッ!

なんてなりそうなところですが…

この「残業代0政策」を打ち出す政治家の気持ち…正確にはそれを訴えている企業の経営者の気持ち…というのは、実は、わからないでもないです。

別に特定の経営者に肩入れしているから…とか、某内閣を支持してるから…というワケではなく(それで言ったらむしろ不支持)、単純に自分が将来そういう立場(経営者)になったとき、“結果の良し悪しに関わらず”ある一定時間を過ぎたら割増賃金を払うという制度を素直に受け入れる自信がないんですよね。

まがりなりにもワタクシ、社労士有資格者でございまして。労働法規というものがどういうものかを学習した身ですから「法律がそうなっている」という論理は重々承知していますし、それを盾に会社と喧々諤々やったことだって、あります。

それでもなお、自分が経営サイドになったときに、“結果の良し・悪しに関わらず”「労基法令順守すべし!」なんてやれるか…?となると…、正直なところ全然自信が、ない(^^;)。たぶん、「法改正してくんないかな…」なんて思うだろうな…と。

今回のゼロ方針そのものは、いかにもお役所らしい浮世離れした机上のきれいなセリフでまとめているところ(フレーズはきれいだけど、全く心に響かないというのは、第一次時代からの某内閣の特徴か…)はおおいに気に入らないし、こういう労働の根幹にかかわることを深い議論もなく一方的に推し進めるという安易さも気に入らない。

でも
「労働時間って何だ?仕事って何だ?」

ということを、今一度考える時期にきているのは、事実だと思います。

この件について思うあれこれを、しばしの間書いてみます。


追記①
こういう議論って、自営業のように成果や労働時間がこれ以上なくダイレクトに反映される方からすりゃ「何甘いこと行ってんのさ!」なんて事象かもしれないですね。