ギタリスト・田中義人さんのソロ・アルバム「THE 12YEAR EXPERIMENT」。
このギタリストの名前を知ったのは、2011年9月に購入した「TIME MACHINE」 というギタリストのオムニバス・アルバム。大変失礼ながら、このアルバムに参加しているギタリストの中で唯一知らなかった名前だったのですが、その楽曲センスやギターの音、プレイの格好良さがとにかく印象的で、「このギタリストの名前は忘れちゃいけないな…」なんて思っていたギタリストでした。
そんな思い出はさておき、入手したこのアルバム。ギタリストのソロア・ルバムらしい、ギター弾きまくりの曲も収録されているのですが、そればかりではないところが非常に興味深かったです。
核になっている楽器はギターには違いないのですが、楽曲の中でギターが前面に出るところと引っ込むところとのバランスが絶妙で、楽曲の魅力を最大限引き出すギター・プレイのお手本みたいなプレイが満載で、こういうの聴くとギター弾きとしては、ついつい二ヤけちゃいますね。
収録されている楽曲も、ファンクあり・ロックあり、ジャズあり…で、その演奏も、ある曲はバンドで、ある曲は打ち込み…と、非常にバラエティーに富んでいるので、聴いてて楽しいですね。
バラエティーに富んでいる…というのは、一歩間違うと雑多な感じになっちゃうと思うのですが、そうならないところが、田中義人という人の“ギタリスト”・“ミュージシャン”としての懐の深さなのかな…なんて思います。
音楽以外の点では、マニアックなライナーノーツも興味深かったですね。特に使用機材を曲ごとに紹介してるところは、購入層の願望(性癖?)に対する配慮かも…。ギター弾きって、こういう情報にいやおうもなく反応しちゃうところありますから(^^;)。
ギターという楽器の、様々な魅力に触れることができる、ホント素晴らしいアルバムでした。
- THE 12-YEAR EXPERIMENT/Yoshito Tanaka
- ¥2,000
- Amazon.co.jp
- TIME MACHINE/松原正樹
- ¥3,000
- Amazon.co.jp