前回 さらりと「中小企業退職金共済制度(中退共)に移行」と書いたのですが、当初、この移行先は「中退共」ではありませんでした。
当初会社が移行先に決定していたものは、「確定拠出年金制度」。この制度に移行することは、僕が入社する前の時点で“決定”していました。(この“決定”が、クセモノ)
◆確定拠出年金制度
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/kyoshutsu/gaiyou.html
この当初計画を、「中小企業退職金共済制度(中退共)」に切り替えていくわけですが…そのプロセスは、これから順次書いていくとして、今日は、携わることになった“きっかけ”について書きます。
きっかけは、「業務命令」という、ごくシンプルなものです。
入社して暫く経った頃に、全グループ会社の総務責任者の方から「確定拠出への移行業務に携わってほしい」と、お言葉を頂きまして…。
僕自身、この移行に関する業務に興味を持っていたし、ちょっとした(いや…かなりエグい)下心もあって、この移行業務には、ぜひ携わってみたいと思っていたので、このオファーはウェルカム!その場で「是非やらせてください!」と返事しました(組織人である以上、「業務命令」に「イヤ!」とは言えませんけどね…^^;)。
さて、その“下心”と申しますと…
白状すると「移行のノウハウを吸収して、それを武器に“独立”しよう!」と思ってました。会社のプロジェクトに携わる動機としては、かなりエグいですね。まして、コレ、入社(転職)したばかりの頃ですから…(^^;)。
でも、携わった業務から、何らかのノウハウを自分のモノにすることも、そのノウハウを、どこで、どのように使うのかを決めるのも、自分自身ですからね…。このくらいの下心(野望)は、可愛いもんです。
ただ、この移行は、平成24年3月までに完了させなければならないことになっているんですよね。移行に関係する諸手続きに要する時間を考慮すると、実質的にはH23年内には完了していないと、間に合わない(その意味では、事情があったとはいえ、我が社も結構ギリギリのスケジュールでやっていたのです…)。
それを考えると、当時(H19年)すぐに勤務先の移行が完了して独立したとしても、このネタを「ウリ」に出来るのは実質的に1~2年程度なんですよね。それに、現在「適年」をやっていて「確定拠出」に移行したいけどサポートしてくれる人がいない企業…というのは、マーケットとしてはかなり狭い。なので、独立の“武器”にしては非常に脆いな…とは、思っていました。
もっとも、会社の、移行に関する“現状”が明らかになってくると、そんな“下心”も、それに付随する心配(?)も、あっさり潰れましたけどね…(^^;)。
次回:税制適格退職金制度の移行 ~ こんな状況だったのかッΣ(・ω・ノ)ノ!… ~