試験“当日”というタイトルでいけば、前回の⑰で終了。なので、本試験日の最後は「酒に溺れました」で終わるわけですが…。
ただ、このブログを読んでいただいている方の中には社労士試験を控えている方もいるかもしれませんし、「酒に溺れた」で話が終わるのも、なんだか縁起が悪い話なので合格発表日のことを書いて、このシリーズを終わろうと思います。
◆合格発表日まで
実は、当時ワケあって“無職”だったので(理由を書くとこれまた暗い話なので省略)、合格発表までの間はず~っと就職活動をしていました。
あと、子供の保育園の送り迎えとか。無職とはいえ、あれこれイベント(?)があったので、試験の結果が気になって何も手がつけられない…なんて感じでは、なかったです。
当時の行動で、我ながら「人として器が小さいことやってるな~」なんて思った行動が1つあります。
それは「厚年」の選択式で出題された内容を市販されてるテキストが、どのように解説しているか?調べていたこと。
つまり、そのテキストの説明がわりと淡白で、他の受験生が思うように得点できてなかったら救済になるんじゃないか…なんてセコいことを考えて気を紛らわしていたわけですね(我ながらめちゃくちゃ恥ずかしいわ~)。
◆試験合格発表日当日
発表は発表日の午前中にインターネットで確認しました。
センターのHPにアクセスして、最初に「合格基準及び正答」を確認しました。いきなり合格発表のページにアクセスする度胸がなかったので…わざわざ遠回りしたわけですね。
で、真っ先に見たのは、救済。
心臓はもう…ドキドキ。
大手の学校が予想していたとおり、選択式の「労災」・「社一」が2点救済の対象になっていたのですが…僕がもっとも気にしていたあの「厚年」も対象になっているのが目に入りました。
心臓が「ドキドキ」から「バクバク」に変わるのを感じつつ…合格基準点と自己採点の点数を確認。
自己採点結果は、合格基準点をクリアしていました。
「あれ…?合格…して…る?」
ここで素直に喜ばないのが僕という奴。最初にアタマに思い浮かんだのは「やった合格だぜ!」ではなく「自己採点、間違えてないよな…」でした。
もう少し自分を信じてやれよって感じなんですけど、そういう性格なんですよね。
今でも基本的にこのキャラクターは変わってないのですが、誰よりも自分を信じているのですが、同時に誰よりも自分を疑っているものですから…。
そこで、もう1度、正答と自己採点とを確認して、ようやく合格者の番号掲載ページにアクセスしました。
そのページで自分の番号を見つけたときの第一声。
「やった~!」
できれば、もう少し洒落た台詞を発したかったね…(;^_^A
ただ、それでも疑い深いんですね、僕という奴は。「ひょっとしたら、掲載間違いってオチじゃ…ないよな…」なんて次の瞬間に思っていました。
そこで、次にやったことは、インターネットで「官報」を探すことでした。「官報」の合格発表掲載欄に、自分の番号を見つけて、ようやく合格を実感しました。
ちなみにその日の午後、記念に「官報」を買おうと思い、あちこちの書店を巡ったのですが、どこにもなく、いたずらに書店をハシゴしただけでその日の午後は終わってしまいました…。
最初に報告したのは、ウチのカミさん。
パートに出ていたのでメールで知らせました。パート先から昼の休憩で帰ってきたときは、2人で抱き合って喜びました(妙なところで欧米ナイズされている夫婦なのです)。
もっとも、そういう感動的(?)なシーンはほんの一瞬。昼ごはんを食べたらサクっとパートに戻っていきましたけど…。
次が仕事から夕方帰宅した僕の父親。「受かったよ」なんてずいぶん素っ気無い言い方をしたのですが、ものすごく喜んでくれました。自分の父親の笑顔を見たのは久しぶりだったように思いますね…。
ちなみにウチの母親は今年も不合格で、そのまま受験を諦めるだろうと思っていたそうです。
自分の息子を信じろよ…と思う反面、まぁ今までそう思われるだけのことをしてきたからなぁ…と反省しちゃいました。
発表の翌日、合格を通知するハガキが届いたことを確認してから、大原の通信講座の事務局に報告とお礼の電話を入れ、その日の晩はカミさんと2人で『小宴会』しました。
さらにその翌日。
合格証書やら登録に必要な書類やらが到着し、あらためて「合格したんだな」と実感しました。
もっとも、浮かれていたのもそれまで。
就職活動中の身だったので、さっそく履歴書に「社会保険労務士試験合格」を追記して、活動再開。
今の会社に就職が決まったのは発表から2ヶ月後のことでした。
☆後日談
あの日入手できなかった「官報」は、その1カ月くらい後に、名古屋で購入することができました。大原の名古屋校に向かう途中に、販売しているところがあったことを覚えていて、所用(職探し)で名古屋に行ったときに、立ち寄って買ってきました。
スクーリングを利用していたとき、「合格してここで官報買うぞ!」なんて思っていた場所だったので、ちょっとばかり感慨深いものがありました。
1ヶ月も前の官報を「販売してくれ」などというワガママな客に付き合って、ダンボールを何箱もあけて探してくれた書店の方に感謝!