「銀河鉄道の夜」の旅 舞台は夏の天の川 1 | ピッピ 憩いの空間

ピッピ 憩いの空間

散歩中の出来事や、みつけた自然・犬・星・宇宙・大好きなキラキラ等のほっこり話。ほっとしてもらえるといいな。

「『銀河鉄道の夜』の旅 舞台は夏の天の川 1」 by ピッピ


宮澤賢治、不朽の名作「銀河鉄道の夜」。

お読みになった方も、いらっしゃることでしょう。


童話というには、とても哲学的というか宗教的というか精神論的というか。

非常に奥が深く難しい話だと、私は思います。


この中で、主人公ジョバンニと親友カムパネルラは、銀河鉄道に乗って旅をします。

北十字から、南十字までです。


ピッピ 憩いの空間
絵 「星空フィールド日記」 山と渓谷社より


北十字というのは、はくちょう座の一部です。

絵では、左上になりますね。


どのように十字架になるかは、こちらの記事でどうぞ。

「クリスマスの夜空には、キリストさまの十字架」



はくちょうのくちばしにあたる「アルビレオ」という星は、望遠鏡で見ると二つの星に見える二重星です。

とても美しい、青い星と黄色の星。

天文ファンには、大人気の星です。


これを宮澤賢治は、「サファイアとトパーズの球がくるくる回る観測所」と表現しています。

とても素敵な言い回しで、これだけでも想像力をかきたてられますね。



そして、自己犠牲の話として出てくる、「さそりの火」。

これは、さそり座の胸に赤く光る一等星「アンタレス」のことです。

アンタレスの詳細は、こちらでどうぞ。

「プチプラネタリウム 夏の星座を探そう1 さそり座」



長くなってきたので、いったんここで終わろうかな。

続きは、また後日。