「『銀河鉄道の夜』の旅 舞台は夏の天の川 1」 by ピッピ
宮澤賢治、不朽の名作「銀河鉄道の夜」。
お読みになった方も、いらっしゃることでしょう。
童話というには、とても哲学的というか宗教的というか精神論的というか。
非常に奥が深く難しい話だと、私は思います。
この中で、主人公ジョバンニと親友カムパネルラは、銀河鉄道に乗って旅をします。
北十字から、南十字までです。
北十字というのは、はくちょう座の一部です。
絵では、左上になりますね。
どのように十字架になるかは、こちらの記事でどうぞ。
はくちょうのくちばしにあたる「アルビレオ」という星は、望遠鏡で見ると二つの星に見える二重星です。
とても美しい、青い星と黄色の星。
天文ファンには、大人気の星です。
これを宮澤賢治は、「サファイアとトパーズの球がくるくる回る観測所」と表現しています。
とても素敵な言い回しで、これだけでも想像力をかきたてられますね。
そして、自己犠牲の話として出てくる、「さそりの火」。
これは、さそり座の胸に赤く光る一等星「アンタレス」のことです。
アンタレスの詳細は、こちらでどうぞ。
長くなってきたので、いったんここで終わろうかな。
続きは、また後日。