「フランダースの犬と、アントワープ大聖堂・ルーベンスの絵」 by ピッピ
「世界街歩き」というテレビ番組で、ベルギーのアントワープを紹介していました。
昔、オランダに旅行をして、そこから電車で行ったことがある街です。
ここで日本人におなじみなのは、「フランダースの犬」の舞台になった、アントワープ大聖堂(ノートルダム大聖堂)。
このお話はイギリス人作家のもので、ベルギーの人たちにはあまり知られていなかったそうです。
日本人観光客が訪れることによって、ベルギーの人たちに見直されたとか。
そういうわけで、日本語の本等がたくさん展示されていました。
涙なくしては見られない、フランダースの犬。
ネロ少年とパトラッシュが、天使たちに導かれて天国へ行った、あの教会。
ルーベンスの絵を見ながら、教会で泣いてしまいそうでした。
ネロがあこがれ続けた、ルーベンスの絵。
それは、「キリストの昇架」と「キリストの降架」
キリストさまが十字架にかけられる時と、降ろされる時の2枚の絵です。
「ルーベンス作 キリストの昇架」
(画像 ウィキペディアより)
「ルーベンスの絵」ということに、とてつもない価値があるのは、もちろんわかります。
しかし、年端もいかない少年が恋い焦がれるにしては、あまりにも暗い・・・と思ってしまいました。
この絵だけで、ネロ少年の行く末を予感させるような感じ。
正面に飾られているマリアさまの「聖母被昇天」は、本当にありがた~い、天国へ連れて行っていただけそうな絵だと、個人的には思いました。
私は、こちらの方が好きだなぁ。
「ルーベンス作 聖母被昇天」
(絵 ウィキペディアより)
年末になると、感動アニメ特集とかたいていありますから、きっと目にすることもあるでしょう。
何十年たっても、泣ける名作ですね。
かわいい「ちび天使」ちゃんは、あまつかじゅんこさんのイラストです。