ある日のことです。

私がキッチンで洗いものをしていると、次男みー君が「ちょっとトイレ行ってくる〜」と言ってリビングを出て行きました歩く


ところが、みー君はすぐには戻って来ませんでした。

それで私は「あっ、うんちかな?」と勘付きましたキョロキョロ


みー君はうんちをする度に「ママ〜!お尻拭いて〜!」とトイレから大声で私を呼ばわります驚き

その度に、私は彼のお付きの者のように何を置いてもトイレに馳せ参じておりました。


ところが、その時は洗いものがあと少しで終わりそうという瞬間に呼び出しがかかりました。

え〜、今?

あと3分でこっちは終わるんだけどアセアセ


3分あったら、自分でお尻を拭けるんじゃないかな。

でも、いつも最後は私に拭いて欲しがるしなぁ。

いや〜、でもダメもとで言ってみる?


いろいろと考えた結果、叫んでみました。

「今、無理〜!自分でできる?」

すると意外にも「できる!」という答えが返ってきました。


おっ、じゃあ任せてみよう。

ということで、みー君には自分でお尻を拭いてもらうことに。


そして、食器洗いが終わった後で様子を見に行ってみました。

すると、みー君はちょうど手を洗っているところでした。

「お尻拭けた?」と聞くと、みー君は「うん。お尻拭いて、水流したよ」と平然と言ってきました。


お尻を拭いて、トイレを流して、手をハンドソープで洗うところまで、きちんと自分1人でできるとは。

しかも、できて当然みたいな顔をしているし(笑)

今まで私を呼びつけていたのは、なんだったんだキョロキョロ


よし、そういうことなら、これからは1人でやってもらおう。

ということで、それ以来みー君は自分でお尻を拭くようになりました。


それから数週間。

みー君はすっかり自分1人でお尻を拭けるようになりました。


あ〜、良かったニコニコ

これで料理や洗いものの最中に呼びつけられることもないわ。


と思っていた、ついこの間のことでした。

私が昼ごはんを作っていると、みー君が「うんちしてくる〜」とリビングを出て行きました。


わざわざ、うんち宣言してくれなくてもいいんですけどアセアセ

と思いながら、私は特に気にせずに料理を続けていました。


ところが、しばらくするとみー君の泣き声が聞こえてきました大泣き

あれ、泣いてる?

最近は自分できれいに拭けるようになっていたのに、どうしたのかな?

眠くなって機嫌が悪くなったかな?

でも、それくらいで泣いたりするかな?


いろいろと考えながら、トイレに様子を見に行きました。

すると、ドアを半開きにしたままで、みー君がトイレットペーパーを握りしめて、しゃくり上げていましたぐすん


どうしたのかと聞いてみると、お尻を拭いている途中でトイレットペーパーがなくなったので、新しいものをセットしたらしいんです。

でも、新しいペーパーの使い始めの繋ぎ目が上手く剥がせなかったようで。


剥がそうとしても、細いペーパーがどんどん出て来るだけで、どうにもならなかったみたいで。

それでとうとう泣き出してしまったようでした大泣き


それを聞いた時、私は「うわ〜、なんてかわいらしいんだ」と思ってしまいましたチュー


大人もトイレットペーパーではそんなにないかもしれませんが、ラップの使い始めが分からなくてこんな風になることってありますよね。


そういう時、イライラはするけれど、泣いたりはしないと思うんですよね。

あ〜、もったいないことをしてしまったな、くらいで終わり。


でも、子供にとっては泣いてしまうほどの大ごとなんだなと思ったんです。

そんなにも一生懸命に毎日生きているんだなと思ったら、もうかわいくてかわいくて照れ


思い返せば、みー君はプラレールを組んでいる時は真剣そのものだし、アニメを見ている時はこちらが話しかけてもまるで聞こえていない。

ポケモンバトルごっこなんて、こちらがこっそり動画を撮っているのにも気が付かない(笑)


いつだって一生懸命なんだなと気付かされました。

だから、トイレットペーパーが上手く剥がせなくて泣いてしまうんだなと。


大人になったら、そんなに必死になったり、夢中になったりする機会なんてなかなかない気がします。

そんな風になれるのってすごいな、かわいいなって思いました。


それで、トイレで思わずキュン死にしそうになってしまいました(笑)

みー君には「自分でペーパー替えれたの、すごいね」と声をかけました。

すると「うん」とうなずきながら、涙を拭いていましたぐすん


手のひらでほっぺたに擦りつけるようにして一生懸命に涙を拭いている姿にも、また母はときめいてしまいましたとさラブ

今回はそんな親バカな話でした。