先日、夕食後の洗い物をしていると長男ポンちゃんが何やら熱心にやっているのが目に入りました。
床に正座して、ソファを机代わりに何か一生懸命に書いています。
なんで机で書かないのかな?と思ったら、次男みー君が机の上でダンシング中でした(笑)
何度言っても食卓に上ってグルグル回ったり楽しそうにしています
いつになったら、母の声が耳に入るんでしょう。
そういうわけで、ソファを机にしていたポンちゃんですが様子を伺っていると度々立ち上がっては戻って来てを繰り返していました。
あまりに度々なので洗い物の手を止めて見てみると、壁に張ってあるトーマスのあいうえお表を見に行っている様子。
あー、幼稚園の友達に手紙でも書いているのかなと思っていました。
すると急に「ママ、ぎょってどうやって書くん?」と話しかけてきました。
ポンちゃんが真剣な顔で折り紙と鉛筆を渡してきました。
見てみると一行目にいろいろ間違えながらも「いつもおべんとうありがとう」と書いてあるではありませんか!
も、もしや、これは私宛ての手紙?
と思ったけれども、彼なりに私をビックリさせようと書いてくれているはず、と素知らぬふり。
続きは読まないように「ぎょ」を書いてやり、私は洗い物を再開しました。
そこへ、珍しくダンナのヤーマンが帰宅。
するとポンちゃんは、今度はパパに何か文字を書いてと頼みに行きました。
すると、ヤーマンはすかさず「いつもおべんとうありがとう」と文章を声に出して読み始めました。
うぉーい
それ、私が楽しみに待っとるのに!
母心の分からん奴め!
「それ、読んだらいかん!」と慌てて止めましたが、もし私が止めなければ彼は全部まるっと読み上げていたことでしょう
それからしばらく、ヤーマンとポンちゃんは
「これ書いて」とか「いや、ここはさっき書いたけん、書けるよ」とか「でも疲れたけん、パパ書いて」とかやり取りしていました。
そしてようやく出来上がったらしく、ポンちゃんが「ママ、プレゼント」とワクワクしながら持って来てくれました。
半分に折られた緑色の折り紙の表にはポンちゃんの名前。
開けてみると、「いつもおべんとうありがとう」の後にこんな言葉が書かれていました。
「あと、いつもぎょおーりつくてくれてありがとう。いつもあそんでくれてありがとう。」
たどたどしい文字なので解読するのも大変でしたが、そんな風に書いてありました。
で、「ぎょおーり」って何?
聞いてみると「料理」のことでした。
あー、なるほどね!
ポンちゃんって、いろいろな言葉をちょいちょい間違えて覚えているんですよね
「逆さま」は「さかさかま」だし、「気がする」は「気がすぎる」だし。
まあ、面白いのであえて訂正してはいませんけどね(笑)
むしろ、こっそりと「ポンちゃん間違え語録」を作って楽しんでおります
しかし、何も知らないふりで私が書いた「ぎょ」が間違ってるって
何だか切ないですね。
でも、いろんな意味で本当に嬉しかったなぁ
ポンちゃんがひらがなに興味を持って、一生懸命自分で書こうとしたこと。
私がいつも「ぎょおーり」をしたり、お弁当を作ったりしているのをちゃんと見ていてくれたこと。
手紙をあげたら人が喜ぶだろうなと考えて、自分もワクワクしながら渡してくれたこと。
サービス精神のある男じゃ!
母はサービス精神なんてカケラもないのに
嬉しくてポンちゃんを何回もぷぎゅしてしまいました
そして、これは「宝物にするね」と言ったら
「え?宝物はポンちゃんじゃないの?」と言われてしまいました!
は、はい。
おっしゃる通りでございます。
なんて潔いというか、自信家というか
いやー、すごいわ!
その後、ポンちゃんは何回も「ねぇ、お手紙もらったの嬉しかった?」と聞いてきましたとさ。
まったく、嬉しがらせ屋で嬉しがり屋な奴です