長男ポンちゃんは、去年4歳の時に陰のう水腫の手術をしました。

本来はもっと幼いうちにするものなのだそうですが、症状が発見されたのが遅かったので、4歳での手術になりました。


もともと、生まれてしばらくした頃から何となく右側の玉たまの方が大きいなぁ、と私は思っていました。

でも、個人差もあるだろうしとダンナのヤーマンに聞いてみました。


片方だけ大きいことって、あるのかな?と。

でも、ヤーマンにもよく分からずアセアセ

まあ、そんなものかもしれませんね。

ドクターでもなければ、人の体をそんなにじっくり観察しないですよね。


その後、1ヵ月健診で小児科に行きました。

その際に病院の先生が「これってヘルニアじゃないよね?」と気付いて入念に診察して下さいました。

結局ヘルニアではなく、その時はただ右側が少し膨れているだけかな?という程度でした。


それから月日は流れて4歳になったばかりの頃。

ポンちゃんが「ちんちんがかゆい」と言って、夜もなかなか寝付けないことが何度かありました。


そこで小児科で診てもらうことにしました。

結局、かゆみについては炎症を起こしているので、お風呂できれいに洗って薬をつけていれば治るということでした。


ところが、診察の最中に先生に「陰のう水腫は大きな病院で診てもらっていますか?」と質問されました。

私からすると「何ですか、それ?」という感じでした。


毎日お風呂で見ていて全然気にもしていなかったけれど、指摘されてよく見てみると右側の玉たまが風船のように膨らんでいました。

言われてみると、左右差がかなりあって今さらながらにビックリしました。


先生は「ヘルニアじゃないと思うけれど、確認しますね」と言って診察室の電気を消して、玉たまの裏側にペンライトの光を当てました。

すると、水風船のように光が透けて見えました。


ヘルニアであれば、腸が下りてきている状態なので透けないそうです。

それにしても、何だか面白い調べ方(笑)


陰のう水腫だと分かったところで、先生がこの症状の説明をして下さいました。

陰のう水腫というのは、玉たまの袋の中に水が溜まってしまうというものだそうです。


そもそも、胎児期の途中までは男の子の精巣は袋の中ではなくお腹の辺りにあるそうです。

それが生まれるまでに下りてきて、袋の中に入るのだそうです。


その時の道筋が、たいていの場合は消えてしまうらしいのですが、たまに残っている子がいるそうです。

そういう場合は、その道筋を通ってお腹から水が下りてきて袋の中に溜まってしまうのだそうです。


昔は、玉たまに針を刺して水を抜くという処置をしている病院もあったそうです。

でも、それではまた水が溜まれば抜かなけばなりません。

だから根本的な解決にはならないし、何度も針を刺すのは子供が怖がるからということで、今では手術が一般的になっているそうです。


その手術というのは、水が下りてくる道筋を糸で結ぶというものだと聞きました。

簡単なものとは言え、お腹を切る手術です。


寝耳に水でちょっとビビった私はつい聞いてしまいました。

「手術をしなかったら、どうなりますか?」


片方が膨れていて見た目がちょっと気になるだけだし、触っても痛くはないようなので、本人が気にしなければ手術なんてしなくてもいいんじゃ?と思ったわけです。


でも、どうやらお腹の中と外が交通している状態なので放置すると細菌感染の恐れがあるとのことでした。

それならば、手術でしっかり治してもらった方が安心だなと納得することができました!


そこで、私が次男みー君を出産した時の病院に紹介状を書いてもらいました。

行ったらすぐ手術の話になるのかな、と思って私は体験記みたいなものがないかと調べてみました。


でも、大人のものはあっても子供のものは詳しい記録に出会えずショボーン

日帰り手術の病院もあれば、1日入院のところもあるというようなことしか分かりませんでした。


いざ、病院に行ってみるとその時はエコー検査をしただけで3ヵ月様子を見ましょうということになりました。


私としては、手術をするなら早くやってもらって安心したいという気持ちでした。

それに、4年間変わらなかったものが3ヵ月で変化しないのでは?という思いでした。


そうこうしている間に、世の中はコロナウイルスで大変なことになってきました。

大きな病院に行くのも何かと心配でした。


それでも、第一波が落ち着いた頃に陰のう水腫の手術を受けることになりました。

その病院では、手術の前日と当日の2泊3日入院での手術という話でした。


こういう場合、お母さんが一緒に付き添うことが多いと思います。

でも、ウチの場合はダンナのヤーマンが付き添うことになりました。


なぜかというと、みー君がまだ生後6ヵ月だったからです。

しかも、彼は完母で離乳食もまだまだちょびっとしか食べない状況アセアセ

だから、私とみー君はセットじゃないとダメだったんです。


しかも、いろいろな病気の感染防止のために15歳以下は病棟にも入れないとのこと。

結局、入院中はヤーマンの両親に来てもらうことにしました。


そうして迎えた入院の日。

全員で病院まで行き、両親にみー君を預けて私とヤーマンで入院手続きをしました。

書類を書いたり、ポンちゃんは身体計測をしたりというところまでは私も一緒でした。


ところが、病室の前で突然私だけさようなら〜。

感染防止のため、病室には入れないとのこと。

ポンちゃんにバイバイだけ言ってその日は帰りましたタラー


翌日は朝8時半から手術の予定でした。

普段は病院まで車で30分くらいなのですが、その日は平日で雨が降っていました。

通勤ラッシュがすごいので、念のため7時過ぎには家を出ました。


ところが、家を出てすぐのところから大渋滞ガーン

普段、自転車で5分のところまでなんと30分!

これは間に合うの?と不安になりました。


それからも車はなかなか進まず、時間ばかりが過ぎていきました。

あー、もう!なんでこんな大事な時に〜!

ヤーマンの両親も私もジレジレ。

そんな中、次男みー君はすやすや眠っていました(笑)


手術の時間10分前になった頃、ヤーマンから連絡が入りました。

どうやら、手術開始時間が20分程遅れると。

おー!それなら、何とか間に合うかも!

車の中の空気が少し緩みました。


でも、やはりなかなか車は進まずガーン

やっとこさ渋滞を抜けて、病院に辿り着いたのが手術開始時間でしたアセアセ

慌てて私だけ下ろしてもらって、病室へダッシュ!

8階までのエレベーターがやけに長かったのを覚えいます。


何とか病室に着くと、ちょうどポンちゃんとヤーマンが看護師さんに連れられて出て行くところでした。

おー、何とかギリギリ間に合ったー!


いやー、顔も見られずに手術室に行ってしまったらどうしようかと思ったよアセアセ

そこからは、手をつないでエレベーターに乗り込み、手術室のある階に移動しました。


ポンちゃんはとても元気で、足でスイッチを押して手術室の扉を開けるのをやらせてもらって嬉しそうにしていました。


でも、奥にはもう1枚扉があって中では青い手術着のスタッフが準備をしているのが見えました。

それを見て少し怖くなったのか急に「抱っこ」と言って私にしがみついてきました。


その後、看護師さんに名前や生年月日、手術する部位などを確認されました。

ポンちゃんは名前は答えたものの、手術する場所を尋ねられると元気良く「顎!」と答えていましたアセアセ


確かに、顎の抜糸もしてもらいますけどね。

1週間前にお風呂で切って、5針縫ってもらっていたのを手術のついでに抜糸してもらうことになっていました。

でもね、メインは顎じゃないから!

(詳しい経緯はこちら)


直前まで笑わかしてくれる奴ですアセアセ

でも、さすがにいざ奥の手術室へと向かう段になるとやっぱり不安そうでした。

それでも、優しそうなお姉さん看護師に連れられて手術室に歩いて入っていきました。


前日、手術について詳しい説明がありました。

ポンちゃんの場合は、右側が腫れているので右側の足の付け根、ちょうどしわができる辺りを数cm切って水を抜くとのことでした。


ただ、今は症状が出ていなくても反対側にも水の下りる道筋が残っている可能性があるそうです。


そのため、切った部分から空気を入れて反対側が膨らむかどうか確認をするとのことでした。

膨らむようであれば、左側の道筋も糸で結ぶので時間がかかると説明を受けました。


片側だけであれば1時間程度、両側だと2時間近くかかるということでした。

そして、手術終了後麻酔から醒めるまで30分くらいは様子を見るとのことでした。


だから早ければ1時間半、長ければ2時間半くらいかかるということでした。


そこで、朝食を食べるというヤーマンと一緒に小児外科の待合室に行くことにました。

ポンちゃんは当日の朝は絶食だったそうで、ヤーマンもその横でムシャムシャ食べるわけにはいかなかったらしく。


すると、15分経った頃でしょうか。

待合室にポンちゃんに付き添ってくれていた看護師さんがやって来ました。


まだ手術は始まったばかりだろうに何かな?と思っていると、麻酔をかける時にポンちゃんがおもらしをしてしまったそうです。

そのため、病室に着替えを取りに行って欲しいとのことでした。


こういうこともあるので、入院の時は着替えは想定よりも2枚くらい多めに入れておいた方が良さそうですねアセアセ

汗をかいたりもするし。


そんなこんなで、さらに手術開始時間は遅くなったようでした。


待合室に入って1時間ほど経った頃、今度はヤーマンの両親から連絡が入りました。

みー君がそろそろお腹が空いてきた様子とのことでした。


コロナのこともあるので、両親とみー君は病院の駐車場で待機してくれていました。

急いで駐車場に行くと、みー君はお腹が空いて暴れん坊モードガーン


まだ生後6ヵ月だったので、授乳の時間の長いこと!

私は授乳している間に手術が終わったりしないよね?とヤキモキ。


冷静に考えると、ポンちゃんのおもらし騒動で30分近くロスがあったとしたら、まだ1時間くらいは余裕があるはずでした。

それでも、何だかソワソワして落ち着かない気持ちでいっぱいでした。


ようやく授乳を終えたと思ったら、今度はプリプリ聞こえるぞアセアセ

確かめてみると、おぅ!

やっぱりうんちをしておりましたタラー


車の後部座席で何とかオムツ替え完了。

では、待合室に行って来ますと駐車場の外へ出てビックリ!


駐車場は暗くてあまり見えなかったのですが、明るい外で見ると、Tシャツの裾の方にうんちがー滝汗


慌ててお尻拭きで拭いてみるものの、完全には落ちずガーン

まあ、クリーム色のTシャツに黄色いうんちだったので、遠目には分からないだろうと諦め…。


しかし、兄はおしっこを漏らすし、弟はうんちをつけるし。

揃って下の騒動を起こしてくれる兄弟でしたアセアセ


さて、待合室に戻るとヤーマンは変わらずに同じ場所でスマホゲームをしていました。

のんきな奴。

こっちはうんちをつけられながらも、急いで戻って来たというのにえー


それからは、私も本を読みながら待っていました。

でも、なかなか内容が頭に入って来ません。

そんなに心配する必要はないと分かっているのに、何だかソワソワしてしまって…。


片側だけなら1時間半だと聞いていたので、そろそろかな?と思うのになかなか呼ばれません。

ひょっとして、両方だったのかな?などと思い始めた頃、看護師さんが呼びに来て下さいました。


手術室に入ると、奥の部屋から柵付きのベッドに寝転んだポンちゃんが運ばれて来ました。

入って行った時とは違うパジャマを着て(笑)


私たちを見ても最初は寝転んだままで、だるそうにしていましたが、頭を撫でてやると嬉しそうに起き上がりました。

やっぱり、少しとはいえお腹を切っているし、緊張して体力を消耗したのだと思います。


手術室を出る前にドクターから手術の説明を受けました。

水腫は右側だけで、しっかりと水の道筋を縫っていること。

顎のケガの抜糸も済んでいること。

結局、タイムロスを除くと1時間45分くらいの手術だったそうです。


それから、ポンちゃんがお利口にしていたことも付け加えて下さいました。

「麻酔のマスクを最初は嫌がっていたけれど、説明するときちんとつけてくれましたよ」と。


何はともあれ、ポンちゃんの元気そうな姿を見て安心することができましたニコニコ

その後、病室の前まで見送って、また私だけ帰らなければならないのが少し辛かったけれど。


まあ、でも明日帰って来たらいっぱい抱っこできるんだしと思いながら帰りました。


この後、翌日以降の様子や術後に気を付けなければならなかったことについて書こうと思ったのですが、長くなったのでまた次回にします。