今までは過去のことを振り返ってきましたが、今回は現在のことを書きたいと思います。


マタニティブルーになっていた時には、自分がそういう状態だとは気付いていませんでした。

そんな風に、渦中にいると見えなくても何年も経ってから「あー、あの時のあれはこういうことだったんだ」と見えてくることもあったりします。


そういうことが多くて、今さらながら出産の話を掘り返してみたりもしました。

それに、何年経ってもはっきり覚えているような出来事もあったので。


そういう意味では、今回の話も1年経ったから見えてきたとも言えるのかもしれませんが。

とにかく、今回は長男ポンちゃんが入園してから今までの割りと最近の話です。


ポンちゃんは、家の近くの公立幼稚園に通っています。

その幼稚園は2年保育なので、去年の4月から4歳児クラスに通い始めました。


ところが、通い始めてすぐに緊急事態宣言が出て2ヵ月休園になってしまいました。

ポンちゃんは環境の変化に馴染むのに時間がかかるタイプです。


そんなこともあり、ポンちゃんはなかなか幼稚園での生活に慣れることができませんでした。


最初の頃、毎日迎えに行く度に私は「あー、今日は先生から何を言われるんだろう」と憂鬱でしたショボーン

いや、秋ぐらいまでそうでしたアセアセ


というのも、ポンちゃんは毎日のように友達とトラブルを起こしていたんです。


友達が使っているおもちゃを勝手に取ったり、他の子が作った砂場の山をふざけて壊したりしていました。

そのくせ、素直に謝ることができなかったんです。


それで、相手にやり返されるのですが、体が小さい上に運動神経が鈍いので自分が負傷というのがいつものパターンでした。


人にケガをさせないだけましですが、私からしたらやり返されるようなことをしないでよ、という気持ちでした。

そもそも、自分からチョッカイを出さなければ自滅することもないのに。


のんびりしていて、おとなしめの子だと思っていたので、先生から話を聞いた時は驚いてしまいました。


さらに衝撃的だったのは、初めての参観日のことです。

朝、幼稚園に行くとまず上靴をはいたり、提出物を出したり、自分のロッカーに荷物をしまったりと行動が決まっています。


ところが、ポンちゃんはなかなかその行動に移らず、友達と話したり、教室を無駄に走り回ったりしていました。


周りの子が片付け終わった頃になってようやく動き始めるという…。

そのため朝の会にも間に合いません。

さらには、朝の会が始まると廊下に飛び出して徘徊し始めました。


他にも何人か廊下に出て行く子はいましたが、大半の子は先生のオルガンに合わせて歌ったり、名前を呼ばれたら返事をしたりとしっかりと朝の会に参加できていました。


そんな中、ポンちゃんはずば抜けて落ち着きがありませんでした。


その姿を見た時は、あまりのショックにその場に凍りつきました。

割りとしっかりしていると思っていたのに。

家では、服の着脱もほぼ自分でできるし、というかボタンはきっちり上まで留めたい派だし、持ち物は決まったところに置かないと気が済まないタチなのに。


以前からポンちゃんはマイペースな性格だなとは思っていました。

私やダンナが就寝準備をしていても全然気にも留めず遊び続けていたりと、あまり周りの状況を気にしないタイプだなと。


でもまさか、ここまでとは…。

周りの子の様子を見て、「あっ、自分もやらなきゃ」なんて感情は微塵もないようでした。


その状況は2学期になっても変わりませんでして。

そして、ついには担任の先生から、落ち着きのない子を数名別室に呼んで朝の会や帰りの会をしてもいいですか?と聞かれてしまいましたアセアセ


担任の先生は、ポンちゃんが人が多い環境や、大きな声が苦手ということをその頃には理解して下さっていました。

そのため、そのような配慮を考えて下さったのだと思います。


私としても、本人が過ごしやすくなることが大事かなと思ったので、別室での朝の会をお願いすることにしました。


もちろん、少しショックではありました。

どうしてウチの子は、他の子と同じ環境で過ごすことができないんだろう、と落ち込みました。


でも、4歳児でも自分の意志がはっきりあるのは良いことかも、と考えるようにしました。

先生方にはご迷惑をおかけするけれど、「嫌なものは嫌だ」と本人が思っているのなら、今は好きなようにさせるしかないなと。


そのうちみんなと一緒に参加できるようになるはず。

口で言っても響かないんだから、本人が自分で気が付いてできるようになるのを待つしかない。


本当にできるようになる日が来るのかな?と半信半疑ながらひたすら待つ日々でした。


ところが、そこにさらなるショックが襲ってくるのでした。

それは運動会での出来事でした。


年中さんは、みんなで「はなかっぱ」の衣装を着てダンスをすることになっていました。

帽子と甲羅となぜか腰ミノ(本物のはなかっぱは、ズボンだけなのに)を付けて、「はなかっぱ」のオープニング曲を踊ります。


そんな格好をして踊るなんて、きっとかわいいんだろうなと思っていたら。

登場したポンちゃんは体操着のまま、手にポンポンだけ持っているという出で立ち。


え?どういうこと?

みんなが衣装を着て楽しそうに登場する中、ポンちゃんは仏頂面で先生に手を引かれています。

先生がせめて帽子だけでもと渡すと、ポイと放り投げていましたガーン


曲が始まって、周りの子がかわいらしく踊っている時も彼は先生の膝の上。

移動する時は、ゴリラみたいな体勢でダルそうにイヤイヤ移動。

その時彼の中でブームだった顎を突き出したり、奥歯をカチカチ鳴らしたりもバッチリ健在。


せっかくかわいい写真や動画をいっぱい撮ろうと思っていたのにショボーン

それどころか、先生に迷惑かけっぱなしとは。


それなのに、曲のラストの決めポーズになるとそこだけはしっかりとやっているという…。

我が子ながら呆れる気持ちでした。


どうしてポンちゃんはこんな感じなんだろう。

私の育て方がいけなかったんだろうか。

それとも、彼自身に何かしら問題があるのかも、とも考えました。


そこで、その気持ちをダンナのヤーマンに話してみました。

その時、彼が何気なく言った一言が、今では私の中では子育てをする上での指針みたいなものになっている気がします。


それは「ポンちゃんがどういう子であれ、何も変わらないんじゃない?」という言葉でした。

つまり、ポンちゃん自身に何か問題があったとしても私たち親が彼を大事に思う気持ちは変わらないということ。

そして、彼のために私たちがやることも変わらないんじゃないか?という意味です。


普段、ヤーマンは平日は子供と顔を合わせるのは朝だけです。

子育てに対しても、私のやり方に口出しをしてくることはほとんどありません。


そんなヤーマンが、そんなことを考えていたなんて!

いや、それは実情を知らないからこそ言えた言葉なのかもしれません。

それでも、そんなことを言うなんて思ってもみなかったので私はビックリしてしまいました。


そして、その言葉に妙に納得させられました。

まあ、私がヤーマンの言葉を勝手に自分に都合のいいように解釈しただけなのかもしれませんが。


まあ、それでも何でもいいかなと(笑)

都合よく解釈することで、何となく腹が据わった感じだったので。


その結果どうなったかと言うと、当然だけれど特にポンちゃんがすぐすぐ何か変わったということはありませんでした。

相変わらず、友達とトラブルを起こしていました。

個人懇談でも、良いことよりも悪いことの方が多かったようなアセアセ


でも、私の気の持ちようは少し変わったかもしれません。

冬休み前に歌や劇の発表会がありました。

その時もポンちゃんは、いろいろやらからしていました。


歌の最中に急にポケットからティッシュを取り出して鼻をかんだりアセアセ

全ての演目が終わった途端、先生に大きな声で「今日は、みー君の誕生日!」とのたまってみたりアセアセ


いやー、さすがは自由人…。

でも、私は呆れつつも、彼がちゃんとみんなと一緒に発表会に参加できたことをとても嬉しく感じました。

運動会の時は参加すらイヤイヤだったことを思い出すと、大きな進歩だったなと。


亀どころか、カタツムリくらいのペースではあるけれどポンちゃんはポンちゃんなりに成長しているんだなと思いましたニコニコ


その後、進級前の参観日の時には本当にビックリすることが!

朝の会の間じゅう、廊下を走り回っていたあのポンちゃんが、みんなと一緒にきちんと椅子に座って静かに参加していたんです!

別人かと思ったわ!


今思い返すと、入園した頃は彼も新しい生活に馴染むのに必死だったのだと思います。


甘えん坊で怖がりで、人の多いところや騒がしい環境が苦手。

おまけに早生まれというのもあって、体力的にも成長的にも周りの子に追いついていないところか多かったのだと思います。(今も追いついてはいないかなアセアセ


それに、眠いと世の中の全てが嫌になって当たり散らす悪魔モードに突入するという性格の持ち主ガーン


1日じゅう遊び回るなんて経験がそれまでなかったので、すぐに体力がなくなって眠くなって、悪魔モードに突入していたのだと思います。


2歳くらいからのイヤイヤ期が長引いていたんじゃないかな。

(手に負えなかったイヤイヤ期については、また今度書きます)


→書きました



まあ、そんな状態でも彼は彼なりに頑張っていたんだろうと思います。


この1年間を振り返ってみると、私自身も本当に大変だったし、心配もたくさんしました。


次男みー君が生まれたばかりで寝不足になりながらお弁当を毎日作り、ポンちゃんのいない隙に家事を終わらせ、ヘロヘロになりながら幼稚園に迎えに行くとポンちゃんがトラブルを起こしたと聞かされ、家に帰って落ち込む日々でした。


でも、幼稚園に行かせて良かったニコニコ

歩みは遅くても、1年前と比べるとポンちゃんは確実に成長したと言えます。


成長の早い子は早い子で見ていて感心することが多いんじゃないかなと思います。


逆に成長の遅い子は見ていて親は焦ってしまいます。

でも、だからこそ我が子が一歩進めた時には、ものすごい感動があるんだなと実感しています。

そういう部分に、成長の遅い子の親の喜びはあるのかなと思ったりしています照れ