*春の声 Frühlingsstimmen *  | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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昨日あたりから、ようやく春本番といった陽気になり、来週前半には桜も満開を迎えそうです。そこで、そんな気分にピッタリな曲。ヨハン・シュトラウス2世の

「春の声 Frühlingsstimmen」

をアップしてみました。 作詞はリヒャルト・ジュネ。

先ず、作曲の経緯をウィキペディアより引用してみます。


1882年にヨハン・シュトラウス2世は、ピアニストであり親友でもあった当時71歳のフランツ・リストと即興演奏パーティで同席した時、余興でまとめ上げたといわれる。公開の初演時には、コロラトゥーラ・ソプラノ歌手のビアンカ・ビアンキのためにオーケストラ伴奏付きの歌曲として発表され、同年の3月1日にアン・デア・ウィーン劇場で行なわれ、大成功を収めた。当時ヨハン・シュトラウス2世も3度目の結婚で得た幸福感を味わっていたことが、曲名や曲想に反映されたという説もある。
今日では声楽なしのオーケストラによる短縮された演奏で行なわれているが、1987年のニューイヤーコンサートでは、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮とキャスリーン・バトルによる演奏が行なわれた。当コンサートにおいてゲストを招く演出は、現在までこの1度きりである。
日本では毎日放送系の長寿番組「皇室アルバム」のテーマ音楽として長らく親しまれ、東陽一監督、川上麻衣子、寺田農主演の映画「うれしはずかし物語」(全編シュトラウスの音楽を用い、物語にも若干「こうもり」を意識した面がある)の主題曲にも用いられている。


シュトラウス、「春の声」



Frühlingsstimmen
Die Lerche in blaue Höh entschwebt,
der Tauwind weht so lau;
sein wonniger milder Hauch belebt
und küßt das Feld,die Au.
Der Frühling in holder Pracht erwacht,
Ah ah ah
Alle Pein zu End mag sein,
Alles Leid,entflohn ist es weit!

Schmerz wird milder,frohe Bilder,
Glaub an Glück kehrt zuruck;
Sonnenschein,ah dringt nun ein,
ah,alles lacht,ach,ach,erwacht!

Sonnenschein,ah dringt nun ein,
ah,alles lacht,ach,ach,erwacht!

Die Lerche in blaue Höh entschwebt,
der Tauwind weht so lau;
sein wonniger milder Hauch belebt
und küßt das Feld,die Au.
Der Frühling in holder Pracht erwacht,
Ah ah ah
Alle Pein zu End mag sein,
Alles Leid,entflohn ist es weit!


Da strö mt auch der Liederquell,
der zu lang schon schien zu schweigen;
klingen hört dort wieder rein und hell
süße Stimmen aus den Zweigen!
Ah
Leis' läßt die Nachtigall
schon die ersten Töne horen,
um die Kön'gin nicht zu stören,
schweigt,ihr Sänger all!
Ah
Voller schon klingt bald ihr süßer Ton.
Ach ja bald,ah,ah ja bald!
Ah,ah,ah,ah!
O Sang der Nachtigall,holder Klang,ah ja!


Liebe durchglüht,ah,ah,ah,
tönet das Lied,ah und der Laut,
süß und traut,scheint auch Klagen zu tragen,
ah ah wiegt das Herz in süße Traumerein,
ah,ah,ah,ah,leise ein!

Sehnsucht und Lust
ah ah ah wohnt in der Brust,
ah,wenn ihr Sang lockt so bang,
fun kelnd ferne wie Sterne,
ah ah zauberschimmernd wie des Mondes Strahl,
ah ah ah ah wallt durchs Tal!

Kaum will entschwinden die Nacht,
Lerchensang frisch erwacht,
ah,
Licht kommt sie kunden,
Schatten entschwinden!
ah!


Die Lerche in blaue Höh entschwebt,
der Tauwind weht so lau;
sein wonniger milder Hauch belebt
und küßt das Feld,die Au.
Der Frühling in holder Pracht erwacht,
Ah ah ah
Alle Pein zu End mag sein,
Alles Leid,entflohn ist es weit!

Ah des Frühlings Stimmen klingen traut,
Ah ja,ah ja ah o süßer Laut,
Ah ah ah ah ach ja!



ヒバリは青空高く舞い上がり、
凍てついていた風もこんなに暖かくなった。
その喜びあふれる優しい吐息は活気づいて
そしてくちづけるの 野に、牧場に。
春は 美しい装いで目覚め、
ああ、ああ、ああ
すべてつらいことは終わるでしょう、
あらゆる悩みも 遠くへ去ってゆくわ!

痛みはやわらいで、陽気な姿で、
幸せを信じる気持ちがかえってくる。
太陽の光が差し込んできて、
ああ、みんなほほえみ、ああ、目覚めるの!

太陽の光が差し込んできて、
ああ、みんなほほえみ、ああ、目覚めるの!

ヒバリは青空高く舞い上がり、
凍てついていた風もこんなに暖かくなった。
その喜びあふれる優しい吐息は活気づいて
そしてくちづけるの 野に、牧場に。
春は 美しい装いで目覚め、
ああ、ああ、ああ
すべてつらいことは終わるでしょう
あらゆる悩みも 遠くへ去ってゆくわ!


またあふれ出すの 歌の泉が、
今までずっと黙っていたのだけれど。
響きが聞こえてくる あそこからまた清らかで明るく
甘い声が枝の間から!
ああ 
ナイチンゲールがそっと
もう初めての歌を聴かせてくれるのね
この女王様をじゃましないように
黙っていてね 他の歌い手さんたちはみんな!
ああ
すぐに最高に響くでしょう 彼女の甘い歌は
ああ すぐに ああ すぐに!
ああ ああ ああ ああ!
おおナイチンゲールの歌 甘い調べ ああ そうよ!


愛に燃え立ち ああ ああ ああ
歌は鳴り響く ああ そしてその響きは
甘く心地よく でも悲しげにも聴こえる
ああ ああ 心を揺り動かすの 甘い夢の中で 
ああ ああ ああ ああ とても優しく!

あこがれと願いは
ああ ああ ああ この胸に抱かれて
ああ この歌がせつなく呼びかけるときには
星たちのように遠くから瞬きながら
ああ ああ 月の光のような魔法のきらめきで
ああ ああ ああ 谷間を渡っていく!

夜が消えるとすぐに、
ヒバリの歌声がさわやかに目覚める、
ああ 
光はヒバリに告げるの、
暗闇は消え去ると!
ああ!


ヒバリは青空高く舞い上がり、
凍てついていた風もこんなに暖かくなった。
その喜びあふれる優しい吐息は活気づいて
そしてくちづけるの 野に、牧場に。
春は 美しい装いで目覚め、
ああ、ああ、ああ
すべてつらいことは終わるでしょう
あらゆる悩みも 遠くへ去ってゆくわ!

ああ 春の声はなつかしく響く、
ああ そうよ ああ そうよ おお すてきな響き
ああ ああ ああ ああ ああ そうよ!





ルチア・ポップ(1965年)


1987年ニュー・イヤーコンサートのカラヤンとバトル


幸田浩子


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