*荒城の月* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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今日の日本の歌は、日本歌曲の創始者とも言える天才作曲家、滝廉太郎の

「荒城の月」

滝廉太郎は1879年東京に生まれ、1903年肺結核のために大分で僅か24歳の生涯を閉じました。
父親が、大蔵官僚さらには内務官僚であったので日本全国を転々としたようですが、特に少年期を過ごした大分県竹田市の印象が強かったようで、「荒城の月」は竹田城をイメージしてつくられたようです。
ただ、作詞者の土井晩翠は仙台の人であり、晩翠の城のイメージは仙台の青葉城であったようです。

ところで、この曲ですが廉太郎が作曲したのはメロディーだけで、ピアノ伴奏部分は後に山田耕筰が加筆したものです。
また耕筰はメロディーの方も「春高楼の花の宴」の「え」の部分のシャープをとり半音下げたものにしました。

また、廉太郎の遺作となったピアノ曲「憾(うらみ)」もあわせてアップしましたのでお聴きください。


岡城址


荒城の月
春高楼の花の宴
巡る盃(さかづき)影さして
千代の松が枝(え)分け出(い) でし
昔の光今いづこ

秋陣営の霜の色
鳴きゆく雁(かり)の数見せて
植うる剣(つるぎ)に照り沿ひし
昔の光今いづこ

今荒城の夜半(よは・よわ)の月
変わらぬ光誰(た)がためぞ
垣に残るはただ葛(かずら)
松に歌ふ(うとう)はただ嵐

天上影は変はらねど
栄枯(えいこ)は移る世の姿
映さんとてか今も尚
ああ荒城の夜半の月


錦織健


小鳩くるみ





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