*ラ・パロマ  La Paloma *(アンドレ・リュウ⑯) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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アンドレ・リュウのメキシコ・ライブから

「ラ・パロマ(La Paloma)」

スペインの作曲家イラディエル(Sebastián Yradier/1809-1865)がキューバの旅の思い出に、1860年頃作曲したハバネラ(キューバの民族舞曲)です。
イラディエルはキューバのハバネラをこよなく愛し、このリズムを使った曲を数多く作曲しました。
ハバネラはスペイン、アメリカ、メキシコで大成功を収めブームになりましたが、特にこの「ラ・パロマ(鳩の意)」が有名でメキシコの人々にも深く愛されている曲です。
因みにビゼーのカルメンに登場する「ハバネラ」(恋は野の鳥)は、イラディエルの曲をビゼーがスペイン民謡と勘違いし流用したものです。今なら盗作騒ぎになるところです(笑)。

andre rieu

このコンサートではリュウのヴァイオリンを中心にインストルメンタルとして演奏されていますが、会場は大いに盛り上がり大合唱となっていきます。
歌詞の内容は、ハバナの港を出て行く船で祖国に帰る一人の男が埠頭に佇み見送りに来てくれた美しい娘に別れを告げる歌ですが、妹尾幸陽氏の訳を先ずご覧ください。


わが舟ハバナを 発つとき
さびしき涙 あふれぬ
別れし友 今やいずこ
タバコの葉の 青や恋し
小さき鳩 汝と会わば
あゝ 語れよや よき便りを
われが こよなき友よ
いつまでも 健やかに
    あゝ 友よ 心きめて
あゝ 帰りませ
われが待つ 楽し国へ
あゝ 友よ 心きめて
あゝ 帰りませ
われが待つ 楽し国へ


次に、スペイン語の歌詞を載せておきます。

Cuando salí de la Habana
¡Válgame Dios!
Nadie me ha visto salir
Si no fuí yo.
Y una linda Guachinanga
S'allá voy yo,
Que se vino tras de mi,
Que sí señor.
Refrain:
Si a tu ventana llega Una Paloma,
Trátala con cariño, Que es mi persona.
Cuéntale tus amores, Bien de mi vida,
Corónala de flores, Que es cosa mía.
Ay, chinita que sí!
Ay, que dame tu amor!
Ay, que vente conmigo,
Chiquita, a donde vivo yo!



今日は、スペインのマドリッド生まれですが、後にメキシコに移住しメキシコでテノール歌手としてデビューしたプラシド・ドミンゴの歌唱も併せてアップしておきます。





プラシド・ドミンゴ


フリオ・イグレシアス


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