*カナダ旅行 Voyage Au Canada*トレネ(楽譜付) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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今日のシャルル・トレネは、とても軽快で愉快な歌

「カナダ旅行 Voyage Au Canada」

をアップします。

1951年の曲で、日本でも1961年にNHKの「みんなの歌」で芦野宏さんが日本語で歌っています。
初めてこの曲を聴いた時、面白くて楽しい歌だなとは思いましたが駕籠で行ったり、泳いで行ったりってなんのこっちゃと不思議に思っていました。原詩にあたってみてようやく謎がとけました(笑)

要するにこれ、語呂合わせです!

トロント(Toronto)とアノト(en auto:車で)
モンレアル(Montréal)とアシュヴァル(à cheval:馬で)
ケベック(Québec)とアピエセック(à pied sec:足を濡らさずに)
オタゥア(Ottawa)とアンゥアゥア(en oua oua:ゥアゥアで、ゥア
ゥアって乗り物はありません。単なる語呂合わせw)
ヴァレフィル(Valleyfield)とスュランフィル (sur un fil:ケー
ブルカーで)
トロワ・リヴィエール(Trois Rivières)とアンリティエール(en
litière:駕籠で)
シクティミ(Chicoutimi)とアンドルミ(Endormis:うとうとして)
ラク・サンジャン(lac Saint-Jean)とアナジャン(en nageant:泳いで)


という具合です。

カナダと言えば、2009年の夏にカナダに行ってきました。
歌の舞台はカナダ東部のモントリオールやケベックですが、こちらはカナダ西部、カナディアン・ロッキーの旅です。
カルガリーからバンフに行って、バンフを中心に見て回りました。
カナダは英語とフランス語が公用語になっているので、町の掲示から観光地の説明まで全て英語とフランス語が併記されていましたがフランス語は西部ではほとんど通じないようです。
現地の人にわけを訊くと、「学校である程度フランス語は習うが実生活では殆ど使わないので出来ない。」ということでした。
まあ、日本で英語を習っているのと同じような事情らしい。勿論、ケベックは逆にフランス語が中心ですから十分通じるようですが…

写真をかなり撮って来ましたが、今日はそのうちの4枚ほどアップしてみます。


まずはバンフ郊外の宿泊先、フェアモント・スプリングホテル。
まるでお城のような建物で歴史と伝統を感じます。
大きなヘラジカがゆうゆうと道路を歩いていたのも印象的でした。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-カナダ・フェアモントホテル

これは、カスケード・ガーデンから眺めたバンフの町とカスケード山。山の標高は2900メートルぐらいです。
手前の橋を渡るとバンフの町に入りますが、橋の下をながれているのがボー川。エメラルド・グリーンの水が流れていますが、決して澄んでいるわけではなく、氷河が削った石灰分が太陽に反射してそんな色になります」。
カスケード・ガーデンは色とりどりに鮮やかな花が咲き乱れていました♪


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-カスケード公園から見たカスケード山

ホテルの裏手にボー川という大きな川があるのですが、その川にあるボー滝です。
この風景どこか見覚えはないでしょうか?実はマリリン・モンローの映画「帰らざる河(River of No Return)」のロケ地でした。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ボー川のボー滝


最後はルイーズ湖。中央に雲を頂いている山がヴィクトリア山です。山肌の白く雪のように見えるのはヴィクトリア氷河です。写真ではよく分かりませんが実際に見ると雪よりも青みがかって見えます。
この山の標高は確か3500メートルぐらいです。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ルイーズ湖とヴィクトリア山

Voyage Au Canada
Une famille des plus charmantes
Trois enfants maman papa
Partit un beau jour de Nantes
Pour visiter le Canada
Fixant leur itinéraire
Après maintes réflexions
Ils choisirent pas ordinaire
Ces moyens de locomotion
C'est ainsi qu'avant de partir
Ils chantaient pour se divertir


とっても素敵な家族です
子供3人にパパとママ
ある日ナントを出発し
カナダへ旅行に行きました
あれこれ考え
旅程を決めて
彼らの選んだ移動手段
ちょっと変わっておりました
そんなわけで出発する前に
陽気に歌っていたのです


(Refrain)
Nous irons à Toronto
En auto
Nous irons à Montréal à cheval
Nous traverserons Québec à pied sec
Nous irons à Ottawa en oua oua
Nous irons à Valleyfield sur un fil
Nous irons à Trois Rivières en litière
Passant par Chicoutimi
Endormis
Nous irons au lac Saint-Jean en nageant
Voilà ! Voilà !
Un beau voyage un beau voyage
Voilà ! Voilà !
Un beau voyage au Canada !


トロントへは
車で行くさ
モントリオールは馬で行こう
あんよを濡らさずケベック横断
アンゥワゥワって感じでオタワに行って
ヴァレフィルへ行くのはケーブルカー
トロワ・リヴィエールへはお駕籠でね
途中のシクティミは
おねんねさ
サン・ジャン湖へは泳いで行くよ
そうとも! そうとも!
素敵な旅だ、素敵な旅さ
そうとも! そうとも!
素敵なカナダ旅行だ!


Oui mais parfois c'est étrange
On ne fait pas toujours ce qu'on veut
Bien souvent le hasard change
Nos projets les plus heureux
Nos amis furent c'est pas de chance
Victimes d'une distraction
Du chef du bureau de l'agence
Des moyens de locomotion
Et à cause de l'employé
Qui s'était trompé de billets


そう、しかし時には不思議なもので
いつも思い通りに行くとは限りません
どんなに上手い計画も
偶然変わるのはよくあること
不運なことに 例の一家は
移動手段を手配する
旅行代理店主任様の
チョンボの犠牲になったんです
それも切符を間違えた
社員のせいだったんですが


Ils allèrent à Toronto
En nageant
Ils allèrent à Montréal endormis
Ils se rendirent à Québec en litière
Ils allèrent à Ottawa sur un fil
Ils allèrent à Valleyfield à pied sec
Ils allèrent à Trois Rivières en oua oua
Passant par Chicoutimi à cheval
Ils plongèrent dans le lac Saint-Jean en auto
Voilà ! Voilà !
Un beau voyage au Canada !


トロントへは
泳いで行きました
モントリオールにはおねんねで
ケベックはお駕籠でホイサッサ
オタワへはケーブルカー
足を濡らさずヴァレフィルへ
アンゥワゥワって調子でトロワ・リヴィエール
途中シクティミへは馬に乗り
サン・ジャン湖は車に乗って飛び込みました
そうとも! そうとも!
ほんとに素敵なカナダ旅行さ!


Depuis ce temps-là
Messieurs dames
Les voyageurs ont compris
Pour éviter bien des drames
Il faut à n'importe quel prix
Contrôler dans les agences
Les billets de locomotion
Si vous partez en vacances
La plus simple des précautions
C'est de chanter mon petit air
Mon petit air itinéraire

(au Refrain)

その時以来
皆様方
一家は胆に銘じたわけです
こんな悲劇を避けるには
何が何でもやらねばならぬ
旅行代理店で 乗り物切符の確認を
何が何でもやらねばならぬと
皆様旅行にお出かけならば
一番簡単な予防法
それは私の歌を歌うことです
私の作った旅程の歌を


(ミスター・ビーン訳)

[ 楽譜 ]








トレネ


芦野宏


Patrice et Mario


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