*枯葉 Les Feuilles Mortes (歌詞フリガナ付・楽譜付き)* グレコ | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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シャンソンと言えばこの曲

「枯葉(Les Feuilles Mortes)」

日本ではシャンソンの代名詞ともなっている曲ですね。
作詞はジャック・プレヴェール、作曲はジョゼフ・コズマ。

もともとは、1945年、ローラン・プティ・バレエ団の「ランデヴ(Rendez-vous)」の伴奏音楽として作曲された曲です。
それが、マルセル・カルネ監督によって制作された映画「夜の門(Les Portes de la nuit)」(1946年)の挿入歌となり、詩人ジャック・プレヴェールが新たに詞をつけました。
創唱者は、この映画に出演し劇中歌としてこの歌を歌ったイヴ・モンタンですが、あまりヒットしませんでした。
ところが、1951年、グレコがカヴァーしたことで大人気となり、以後シャンソンのスタンダードとして定着しています。
さらに、アメリカではナット・キング・コール「Autumn Leaves」という題名でこの歌を取り上げ、世界的なヒット曲になっています。





[ 楽譜 ]






ジュリエット・グレコ


イヴ・モンタン 1


イヴ・モンタン 2


コラ・ヴォケール


さて、ジュリエットが引き取られたエレーヌ・デュックの家からサン・ジェルマン・デ・プレは目と鼻の先です。1945年、18歳になったジュリエットはセーヌ左岸の沸き立つような知的刺激と、また共産主義青年同盟を通じて政治活動を経験します。
保護者のエレーヌはジュリエットにソランジュ・スィカールの主催する演劇講義を受講させ、ジュリエットはいくつかの演劇作品で役をもらい、また詩専門のラジオ番組にも取り組みます。

当時のサン・ジェルマン地区は新たな芸術と文化の中心地でしたが、ジュリエットはアンヌ=マリ・カザリス、ボリス・ヴィアンなどの若い芸術家や知識人と親交を深めます。
ところで、ドフィーヌ通りのビストロ、「ル・タブー」に、「トンネル」と呼ばれていた未使用の丸天井の地下酒蔵がありました。ジュリエットと仲間たちにとって、そこは哲学を語りながらダンスや音楽活動に打ち込むうってつけの場所でした。
一週間もしないうちに、「実存主義者」と呼ばれるこの新しい奇妙な若者集団を見物するために大挙して人々が押しかけます。ジュリエットはサン・ジェルマン・デ・プレのミューズとしてたちまち有名になりますが、まだ何一つ実績を残していません。そこで彼女はその名声に見合うものとしてシャンソンの道を選びます。(続く)



サンジェルマン・デ・プレ
サンジェルマン・デ・プレ


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