*Serenade(学生王子のセレナード)*(ミュージカル、「学生王子」より) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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ロンバーグ作曲によるブロードウエイ・ミュージカル「学生王子」より、

「学生王子のセレナード」

原作はウィルヘルム・マイヤー=フェルスターの戯曲「アルト・ハイデルベルク」で、ドロシー・トネリーが台本・歌詞を、シグムンド・ロンバーグが作曲し初演は1924年でした。

このミュージカルは2回映画化され、2回目は1954年アン・ブライスとエドマンド・パードムの主演で王子役のバードムの歌の吹き替えをしたのが、マリオ・ランツァです。


あらすじ(ウィキペディアより引用)
ドイツのザクセン地方のカールブルク公国(架空の国、実際にあるのはコールブルク公国)の王子、カール・ハインリッヒは、両親が早く亡くなったため、叔父の大公が後見として育ててきた。 学齢に達し、家庭教師の哲学博士とともに晴れてハイデルベルクで学生生活を過ごすべく、やってきた。王子の下宿はネッカー川そばのリューダーの下宿屋で、1階は居酒屋兼食堂になっていていつも学生たちで溢れかえっている。リューダーの遠縁のケーティが女給として働いている。 王子がやってくると、ケーティはたちまち王子に夢中になる。 しかし、4ヶ月たったところで国元からの使者がやってきて大公の容態が悪く、直ちに帰国して欲しいとの知らせ。一年の予定の遊学をわずか4ヶ月で切り上げて、王子は帰国を余儀なくされる。 2年後カール・ハインリッヒはカールブルク大公になり、2週間後、不本意な結婚を迎える予定のカール・ハインリッヒのもとにハイデルベルクから、短い学生時代、いつか自分が大公になったら給仕長に取り立ててやるぞと約束した相手のケラーマンが訪ねてきて、ハイデルベルクの人々の消息を語ってくれる。
そこで大公は青春の思い出のハイデルベルクが懐かしくてたまらなくなり、ケラーマンを伴って再びハイデルベルクを訪ねることになる。 しかし、街はすっかり変わってしまい、学生気質も変わり、リューダーの居酒屋も学生たちが寄り付かなくなっていた。ケーティもまもなく結婚を控えていたが、彼女だけは大公のことを忘れずに思ってくれていた。 ハイデルベルクを後にする大公の胸には青春のハイデルベルクの思い出だけが残っていた。




Serenade
Overhead, the moon is beaming
White as blossoms on the bough
Nothing is heard but the song of a bird
Filling all the air with dreaming
Could I hear this song forever
Calling to my heart anew, my Darling
While I drift along forever
Lost in a dream of you


頭上には月が白く輝いている
大枝に咲く花のように白く
聞こえてくるのは鳥の囀り
大気を満たし夢を誘う
永遠にこの歌を聞けるだろうか
再び僕の心に呼びかけるこの歌を、愛しい人よ、
永遠に彷徨(さまよ)い
君への夢想に耽るこの僕に呼びかける歌を


I hear your voice in the wind that stirs the willows
I see your face in the stars that shine above
(Hold me closer, tonight we love)
The willows bending, the stars that shine
The shore lights blending, they're yours and mine
Drifting along, in my heart there's a song
And the song in my heart will not fade
Oh, hear my serenade, my moonlight serenade

(Love me)


柳を揺らす風の中に君の声が聞こえる
頭上に輝く星々に君の顔が浮かぶ
(しっかり抱いておくれ、今宵僕らは愛し合う)
風にたわむ柳、頭上に輝く星々
入り混じる岸辺の明かり、それらは全て僕らのもの
あてどなく彷徨いながら、僕の心に歌が生まれる
そしてその歌は決して色あせることは無い
ああ、聞き給え 僕のセレナードを、月明かりのセレナードを

(愛しておくれ)


Overhead, the moon is beaming
White as blossoms on the bough
Nothing is heard but the song of a bird
Filling all the air with dreaming
Could this beauty last forever
I would ask for nothing more, believe me
Let this night but live forever
Forever and ever more


頭上には月が白く輝いている
大枝に咲く花のように白く
聞こえてくるのは鳥の囀り
大気を満たし夢を誘う
永遠にこの美しさが続くものなら
他に何を望もうか、これが偽りのない想い
この夜が永遠に続くがいい
永遠に終わることなく


(ミスター・ビーン訳)


映画版(マリオ・ランツァによる吹き替え)


Charles Castronovo


プラシド・ドミンゴ


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