*中欧の旅(21)ーウィーン⑤ー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

我々夫婦は市立公園を後にして、トラムの走る環状道路沿いに国立
オペラ座(Staatoper)
方面に向かっているのですが、ここでウィーン
を走るトラムの映像をyoutubeでご紹介しておきます。




このトラムについては、後ほどひどい目にあうのですが、まあその話は
後にして、兎に角二人してテクテク歩いてオペラ座の建物に着きます。
さすが音楽の都、まことに堂々たる建築です♪


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-国立オペラ座正面

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-国立オペラ座正面広場
国立オペラ座正面の広場

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-国立オペラ座正面入り口
国立オペラ座入口

さて、我々二人が建物の前でうろうろしていると、制服らしい赤いジャケット
を着た兄ちゃんが近づいてきて分厚いアルバムを開き、何やらドイツ語で説明を
始めます。こちらがドイツ語が分からないことに気付くとかなり流暢な英語に切
リ替えて「今夜、7時開演の切符が余っているがいらないか?」と訊いてきます。
演目を訊いてみると「モーツアルトの≪フィガロの結婚≫、それにシュトラウス
の曲多数」と言って説明を始めます。
席は三段階あるが、中レベルの席なら29ユーロにまけておくとの話。まあ、べら
棒に安いのでちょっと気を惹かれたのすが、断るつもりで「スーツ着用が義務だ
と思うが、生憎スーツを持ってきていない」と言うと、「なら、近くに安くスー
ツを貸してくれる所があるから、そこを紹介する」と食い下がってきます。
しかたなく、「実は、今夜は別に予定があって我々は今そこに向かう途中なのだ」
と言うと
「それならそうと早く言ってくれればよかった。双方にとって貴重な20分ほどの
時間を無駄にしてしまったではないか」と苦笑いをして立ち去って行きました。
まことにお説ごもっとも(笑)

国立オペラ座のお隣は、広大な庭園と巨大な宮殿のような建物がありました。
これがホーフブルク王宮
1918年までハプスブルク家歴代の神聖ローマ皇帝またはオーストリア皇帝の居城
でした。もともと中世に建てられた城ですが、ハプスブルク家の強大化と領土の
拡大に伴って拡張され、一層美しく飾られてきた王宮です。

庭園の端の入り口にはかなり巨大なゲーテのブロンズ坐像があります。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-王宮庭園の前にあるゲーテ像

また少し進んで別の庭園入口から入ると、お馴染みのモーツアルト像が出迎えて
くれます♪


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-モーツアルト像

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-モーツアルト像

広大な庭園は、半裸で日光浴をしている人も目立ちかなり賑やかでした。
その中でひっそりと建っているのが、実質的にはオーストリア帝国の最後
の皇帝であり、「国父」と慕われたフランツ・ヨーゼフ一世の銅像。
因みにヨーゼフ一世の皇后が、あの美貌で名高いエリザベートです。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-フランツ・ヨーゼフ1世

公園の端には堂々たる姿の王宮が立ちはだかり、その頂には金色の「双頭の
鷲」が輝いています。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-王宮

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-王宮

一旦王宮公園を出て、王宮の中庭に入ると、ヴェルヴェデーレ宮殿の主、プリ
ンツ・オイゲン
の騎馬像が堂々たる姿を見せてくれます。
オイゲン公はもともとフランス人ですが、フランス王国の宿敵、ハプスブルグ
家に仕え、ウィーンを包囲したオスマン・トルコを撃ち破り、フランス王国と
も戦って、神聖ローマ帝国に繁栄をもたらした武将でした。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-王宮中庭、プリンツ・オイゲン騎馬像

さて、我々夫婦は小一時間ほど王宮公園と王宮を見て回った後、再び歴史的
建造物が目白押しの環状道路に戻ります。

今日は、この辺でお開きということにして、最後に我々が見損なった(笑)
モーツァルト

「フィガロの結婚序曲」

を聴いてお別れします。