*中欧の旅(15)ースロヴァキア、チェコ⑨ー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

カレル橋をわたり終わった我々は、旧市街広場へと向かいます。
たまたま、youtubeで旧市街広場の映像がアップされていたので、先ず
それを見てみましょう。




 
先ず目に付くのは、二つの大きな尖塔を持った教会。これがティーン聖母教会です。
ティーンとは「税関」のことで、「税関」の前にこの教会があるのでこのように呼
ばれるようになったようです。
この教会はもともとプロテスタント系のフス派が占拠していたのですが、宗教戦争
によってカトリック派が奪回し、カトリック教会に作り変えてしまったのです。
そこで、怒ったプロテスタント系市民が教会の入り口前に建物を建てて塞いでしま
い、中に入るには教会前の左側の建物、ティーン学校を通り抜けて行かなければな
りません(笑)


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ティーン教会


さて、もう1つ教会をご紹介。白壁が美しいバロック様式の聖ミクラーシュ教会です。
12世紀に建てられ、度重なる改築の末18世紀に現在の姿になりました。
現在は、プロテスタントのフス派の教会になっています。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-聖ミクラーシュ教会


聖ミクラーシュ教会を正面に見て、その右側、広場のほぼ中央にあるのがヤン・フス
です。

ヤン・フスはカレル大学の総長。免罪符をはじめとするローマ教会の堕落を激しく非難
しました。
1415年、コンスタンツ公会議に召喚され、いわばだまし討ちのようなやり方で火刑に処
せられてしまったのです。
彼の処刑はチェコ民衆に衝撃を与え、フス派はそれ以後、カトリック教会と激しく戦う
ことになります。

この像は1915年、フスの没後500年を記念して建てられました。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ヤン・フス像


この広場を挟んでティーン教会と向かいあっているのが旧市庁舎です。ゴシック様式の
時計塔のある建物で、縦に巨大な円盤が並んでいます。
上の円盤は地球を中心に太陽が回る天動説に基づいて作られたプラネタリウム。下の円
盤は黄道12宮と農村における四季の作業を表す暦になっていて、1日に一目盛ずつ動
くカレンダリウムになっています。
時計は天文時計と呼ばれていて、9時~21時まで正時になると死神の人形と12聖人
の人形が動き出すからくり時計になっています。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-旧市庁舎

$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-旧市庁舎天文時計

ちょうどyoutubeにからくり時計が動き出す様子を撮影した動画がありましたので、併せて
ご覧ください。





では、最後に広場を抜けたところに建つ「市民会館(スメタナホール)」をご覧ください。
これは、アールヌーヴォ様式の建築物で、1906年に建設が始まり1912年に完成しました。
ここは、1918年、チェコスロバキアの独立宣言をした場所であり、今は、「プラハの春
音楽祭」のメイン会場として使われています。音楽祭は、1946年より始まり、毎年、スメ
タナの命日5月12日に開幕します。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-スメタナホール市民会館


おまけ(笑)
チェコといば、ボヘミアン・グラスが有名ですが、旧市街広場の専門店で見かけた
逸品の写真です。


$ミスター・ビーンのお気楽ブログ-ボヘミアングラス

左側が24900チェコ・コルナ(99600円)、右側が19890チェコ・コルナ(79560円)
かなりの値段ですが、もちろん日本で買うとなるとこの倍近い値段になるでしょう。

では、締めの音楽はスメタナ交響詩「わが祖国」の第6曲

「ブラニーク」

をお聴きください。