*早春賦* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

相変わらず寒い日が続いてますね(泣)
私事で恐縮ですが、昨夜は我が家にちょっとした事件がありました。
私は、いつも帰宅が12時近くになるのですが、昨日も12時少し前に
家に着きました。そしていつものように遅い夕食を食べていたので
すが、そのとき家内の携帯に息子から電話がありました。

息子は大手町にある監査法人に勤めているのですが、何とか仕事を
片付けていざ帰ろうとすると財布がないことに気がついたのです。
どうやらどこかで落としたらしく、その財布には現金、カード、定期
おまけに自宅のマンションの鍵まで入っていました。
そこで何とかマンションの合鍵を届けてくれないかと頼んできたのです。

息子は定期も現金もないので、飯田橋にあるマンションまで歩いて帰り
私どもが車で息子が借りているマンションまで鍵を届けることになり
ました。

私ども夫婦は夕食もそこそこに、近所に借りている駐車場までぶるぶる
震えながら歩いて行き、車に乗り込んで飯田橋に向かいました。
幸いなことに車がマンションの近くに来たとき、震えながら歩いている
息子の後姿が見えました。

彼に合鍵と当座のお金を渡して自宅に戻ると時計の針は深夜の2時を回
っておりました。
深夜の駐車場までの行き帰りの道の寒かったこと!
むろん、大手町から飯田橋まで歩いて帰ってきた息子はもっと寒い思い
をしたに違いありません。

まあ、つまらない前置きが長くなってしまいましたが、早く暖かい春に
なって欲しいという気持ちを込めて、今日は


「早春賦」

を聴いてみたいと思います(笑)

1913年の曲で、作曲は中田喜直さんの父君、中田章さん。作詞は、当時
「尋常小学唱歌」の作詞委員代表であった吉丸一昌さんです。

この曲は2006年から2007年にかけて文化庁と日本PTA全国協議会が選定し
た「日本の歌百選」に選ばれており、信州の安曇野のあたりの早春の情景
を歌った歌とされています。

今日は、小鳩くるみさんとソプラノの佐藤しのぶさんの歌唱をアップして
みます。どちらも甲乙つけ難い素晴らしい歌唱だとおもいます。



春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷融け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か



小鳩くるみ

佐藤しのぶ