*私の孤独(Ma Solitude)* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

週明けは、ちょっと仕事が立て込んでおりまして、「王様と私」のブログの準備ができません。
そこで、今日はその代わりにシャンソンを一曲アップします。
ジョルジュ・ムスタキ(Georges Moustaki)

「私の孤独(Ma Solitude)」

ムスタキはエジプト・アレクサンドリア出身のギリシャ系ユダヤ人で17歳の時にエジプトからパリに出て来たシンガー・ソング・ライターです。
彼の歌のテーマは、愛、旅、孤独、自由、革命など多岐に渡っています。ギリシャ語、アラビア語、フランス語を話し、旅行・絵画・オートバイが趣味。
自らを「Méditerranéen-地中海人」と称し、ある種の無国籍主義を標榜しています。

今日取り上げる「私の孤独」は、そんな彼にふさわしい、いかにもムスタキらしい曲といえそうですね。
この曲は、1974年4月からTBS系で放映されたテレビ・ドラマ『バラ色の人生』(主演:森本レオ、寺尾聰、香山美子)の主題歌にもなり、かなり日本でも親しまれています。






MA SOLITUDE(私の孤独)
Pour avoir si souvent dormi
Avec ma solitude
Je m'en suis fait presqu'une amie
Une douce habitude
Ell' ne me quitte pas d'un pas
Fidèle comme une ombre
Elle m'a suivi ça et là
Aux quatre coins du monde

Non, je ne suis jamais seul
Avec ma solitude


同じベッドで
ふたり一緒によく寝たせいで
僕の孤独は恋人になった
優しい奴さ
影のように片時も
僕のそばを離れない
世界中どこへ行くにも
僕の後について来た

そうさ 僕は独りじゃない
孤独がそばにいてくれる


Quand elle est au creux de mon lit
Elle prend toute la place
Et nous passons de longues nuits
Tous les deux face à face
Je ne sais vraiment pas jusqu'où
Ira cette complice
Faudra-t-il que j'y prenne goût
Ou que je réagisse?

Non, je ne suis jamais seul
Avec ma solitude


孤独がベッドにいるときは
ベッドを占領してしまう
孤独と僕は向き合って
長い夜を過ごすんだ
この付き合いが
何処まで進むかわからない
このまま好きになろうかな?
それとも冷たくした方が…

そうさ 僕は独りじゃない
孤独がそばにいてくれる


Par elle, j'ai autant appris
Que j'ai versé de larmes
Si parfois je la répudie
Jamais elle ne désarme
Et si je préfère l'amour
D'une autre courtisane
Elle sera à mon dernier jour
Ma dernière compagne

Non, je ne suis jamais seul
Avec ma solitude
Non, je ne suis jamais seul
Avec ma solitude


彼女(孤独)のせいで
涙も流し 学びもしたさ
ときに冷たくしてやるが
彼女(孤独)は決してあきらめない
もし僕が 
ほかに愛人ができたって
彼女(孤独)が僕の
最期を看取る

そうさ 僕は独りじゃない
孤独がそばにいてくれる
そうさ 僕は独りじゃない
孤独がいつもいてくれる


(ミスター・ビーン訳)