『地上を歩いた神 シルディ・サイババの生涯』(998) | 奇跡の聖者 シルディ・サイババ

奇跡の聖者 シルディ・サイババ

Om Sai Sri Sai Jai Jai Sai

『地上を歩いた神 シルディ・サイババの生涯』(ランガスワミ・パルタサラティ著、渡部英機・訳、siba・編 ) 

 

【シルディの現在】(20)

 

 

 サイ・サマディ・マンディールでの儀式は4度のアラティ(礼拝)、すなわち午前5時の日の出前のカカド・アラティ、正午のアラティ、日没の夕べのアラティ、午後10時の夜のアラティである。

 帰依者達はこれらのアラティに参加し、祈りと歌を一緒に行う。集団礼拝は30分続き、その最後にアラティがギーに浸した灯心の光で行われる。南インドで馴染みの樟脳は用いられない。

 礼拝の最後に、帰依者達は1人ずつ前に進み、ババの足形とサマディに敬意を捧げ、そして散会する。完全な秩序と規律と沈黙は、祈りのホールに詰めかけた大勢の男女と子供達を考えると、驚くほどである。

 夜には、ババは儀式的にアラティの後、蚊帳を吊るしたベッドに寝かされる。ババはチャバディで、蚊帳を吊るすのを拒んだが、結局、帰依者達のすることに従ったことを、読者は覚えているだろう。

 その象徴的な習慣は今日も続いている。早朝のアラティで、ババはミルクの神聖浴を与えられ、ミルクはその後、帰依者達に分配される。

 

 

 (続く)