『地上を歩いた神 シルディ・サイババの生涯』(ランガスワミ・パルタサラティ著、渡部英機・訳、siba・編 )
【私の墓が話すだろう】(105)
ババの生涯の様々な段階を考えた時、1886年の前と後で目立った違いがあることがわかる。
1886年より前は、重点は彼の近くにいて、リナヌバンダ(誕生前の絆)に結ばれた人達の利益に置かれていた。
1886年以後、多数の帰依者が恩恵を受けるために訪れるようになった。ある筆記者によると、主要な恩恵は、ヒンズー信仰それ自体の内部での統一と、イスラムそれ自体の内部での統一だった。
ババの意図は、両宗教の浄化と純化によって、世界信仰となり得る1つの共通中心宗教あるいは信仰を形づくることだった。それは、対立している信仰を統一するという、インドの国の問題を解決する助けになるものだった。
ババは、この目標を成就させるほど十分長く生きなかった。
(続く)