Spirit×Spirit REBOOT
このライヴをやることに迷いはなかったけど、動機が自分の中で曖昧だった。
何を表現したいのか、何のための再起なのか、自分は何なのか、太鼓をやる意味はあるのか、何をどう訴えて、何を創作して、今後の私自身どこに向かっていくのか
漠然としない思いや、不安、葛藤が入り乱れて、グルグル同じ所を回っていた。
和太鼓奏者を引退して、あるべきものがないような違和感と幻肢痛を抱えたまま過ごしてきた6年。
いつかはもどってやる!って刃を研ぐことは欠かさなかった。
カッコつけてもしかたない
やりたいって気持ちが今は動機でいい
太鼓をやりたいってシンプルな気持ちでいい
動き出さなきゃ始まらない
そんな中、プロジェクトは動き出した。
私の歯車が、ガッチガチに固まった歯車が
グギギギギィとゆっくり動き出す
あちらこちらの歯車もぎこちなく引っかかったり、
滑ってみたり、噛みこんで止まったりしながらも
どんどんあちらこちらで私の歯車に合わせて動き出してくれた。
回りだしたらもう止められない
今まで閉じ込めていた熱が一気に膨れ上がって、歯車をグングン加速させていった。
過去に不具合をだし上手くいかなかった自分を見つめ直して、しっかりと歩んで行く決意からタイトルはREBOOT 再起動にした。
過去とこれからをひとつのステージにした内容で
橋本裕太ってものを表現することにした。
名も売れてない和太鼓奏者が厚かましいが
ここから再起動しなければ、ここを感じてもらわなければ、私のいる意味が、太鼓をやる意味がない。
そんな思いを、内に秘めプロジェクトを進めて行った。
会場は素晴らしいお寺の本堂
追い風不動という珍しいお不動さんがいらっしゃる
地蔵院の本堂
最高の舞台
鈴木弘美(和太鼓、篠笛)
榎本乃奈(和太鼓)
藤田いづみ(和太鼓)
山口洋輔(Drums)
私を待っていてくれた仲間と
ドラムができてムカつくくらい良い奴が力を貸してくれた。
妻も娘も協力してくれ皆さんには本当に感謝しかない。
この感謝をひっくるめて迎えた本番は本当に最高のものだった。
証明、音響の機材をいれることもなく、プレーンな状態でそのまんまで飾ることなく素直に紡いだ演奏を受け入れ感じて、体を揺らして楽しんでくれているお客様をみて、俺の今回の決断は良かったって思えた。
これからもしっかりと踏み外さないように、この再起動を協力してくれた方を裏切らないようにやっていきます。
もう、やりたいことがいっぱい出てきちゃってどうしようって状況ですが、ひとつひとつ丁寧に頑張ります!
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m