書くか書かぬか悩んだが… | 躍人日記 2

躍人日記 2

模型とか、日々の出来事とか。

一応、先日のラリーのことを書いておく。
みんなが興味あるかどうかわかんないけど、個人用備忘録も兼ねて。


今年は仕事が忙しく、事前準備にまったくタッチできぬまま、当日を迎える。
当日(8/7)さえ、会社のカレンダーでは出勤日。そこを無理矢理休みをとった感じ。
まあ仕事の方は一段落していたので、支障はなかろう。
今年は朝5時にオフィシャル集合。
うーんと、何時に出れば間に合うかな…3時だな!が、途中で休憩や買い出しもあるし、2時半に出発。そしたらこれが丁度良かった。移動2時間半を来年以降の基準にしよう。

さてオフィシャルミーティングが終わって、車検を終えたらSSに出撃だ。
今年は去年とまったく同じ設定。唯一、私が担当するSSのスタート地点が変更になったくらい。ことしもこのSSの山長でスタート地点に居座る。スタートのメンツは一人違うだけだが、実は昨年の人よりラリーに詳しいベテランに変わったので、戦力は強化されたようなもの。ゴール側が去年より一人減っているが、こちらはベテランが二人(うち一人はナビでチャンピオンとったことあるという大先輩)なので任せて大丈夫だろう。本当は私がゴール側に居るように予定されていたが、もしもの時にスタートを止めて、かつコースに入るときに順走で入れるので、私の判断でスタート側待機とした。



さて競技開始。競技車はこのSSを都合4回走行する。
1回目はコース下見でゆっくりと。まあレキみたいなもん。
残りの3回はマジSSである。
お昼前にマジSS1回目。そもそもエントリーが26台。1台DNSなので25台。寂しい限りだが、オフィシャルやるには楽チンである。
立て続けに2回目のSSも終わり、リタイヤも無く、トラブルも無く。ああ、なんて楽なんだろうw。
2時前に2回のSSが終わり、タイムスケジュールを見たら次に競技車が来るのは…4時半!周囲に自然しかない場所では2時間以上することなし。うーむ。まあ待つのもラリーだw。幸い携帯の電波は入るので、いろんなところにメールを書いてヒマつぶし。

2時間後、それまで静かだった無線にポツポツと波が入り始める。2つ前のSSが動き始めたようだ。
ここまでのリタイヤ情報は、ゼッケン1番のみ…車を壊しちゃうような人ではないので、きっと何かトラブルを発見して、エントリーしている来月のラリージャパンまでに大変なことになったら嫌なので大事をとったな?
やがて1コ前のSSに先頭が到着。そろそろ準備してと…
この間にもリタイヤは増えていて、どうやら勝負のアタックを敢行して散っていくクルーがいる模様。熱い。熱いねぇ。
ちなみに先ほどのヒマな時間帯に夕立があって、路面は軽いウェット。細かい落石(砂粒)がある路面がウェットになれば、それはそれはリスキーである。そこで勝負せねばならないほどハードな戦いをしているみたい。
そして来ましたゼッケン2。このクラス(ランサーとかインプのクラス)はゼッケン1がリタイヤして、このメンツではゼッケン2の勝ちは確定的であろう。
次のクラス(インテグラ、シビック、ミラージュ、レビンなど)もトップのベテランをを激しく追っていた若いのが、2コ前のSSで消えたので、ほぼ決まり。
最後のクラス(1500cc以下のクラスね)は…わかんないからいいやw。乗ったことないクラスなので誰が速いのかワカランしwww。
で、スタート役務も終盤にさしかかったところ、ゼッケン22をスキップして23が来た。
23のナビ「あのう、22番がつなぎ区間で溝にハマってリタイヤしてましたよ」
わし「はぁ??」
1コ前のSSをゴールして、私のSSのスタートまで1キロだか1.5キロだかあるんだけども、特に走行時間などを定めないフリー走行区間の設定(次のSSまで移動せよ、というだけの区間ね)。急ぐ必要がないのであるが…なぜそこで側溝にハマるのか???
ま、とにかく来ないものは仕方ない。23番以降を順次スタートさせて、やがて最終ゼッケンまでスタート終わり。
1コ前のSSの山長の○○さんが、こちらに向かって山を下りてくるという無線が入った。
わし「○○さん、22番がそこから私のとこまでの区間で溝にハマって止まってるそうなんですが」
○○さん「(失笑)…了解。確認する」
その直後、問題の22番が私のスタートに転がり込んできた。どうやら自力で溝から脱出した模様だ。
ドラもナビもハアハア言いながら汗まみれ。ベルトも外れているし、ヘルメットも被ってないし、グラブも付けていない。
わし「リタイヤか?」
22番「いえ、まだ走りたいんですが…」
わし「よし大丈夫じゃ!スタート準備しろ。フリー走行区間やからペナルティもない。お前らが準備出来るまで待ってやるから,スタート準備しろ!」
で、ドラ・ナビがベルトを着けたりするのだが、二人とも焦りまくりで上手くできない。
わし「二人とも落ち着け!そっちに合わせてやるから。おちついてゆっくりやれ!」
でも二人とも舞い上がってしまっている。特にドラのMくん。完全に頭に血が上っておるのが傍目に見ても瞭然である。
このMくん、まだ若い子で、いつも同じクラブのベテランをナビに乗ってもらって、そのナビにメチャクチャ怒られながらラリーやってるんであるが、今日はいつもと違う若いナビ。
ベテランはどうした?ついに愛想を尽かされたか?w
あんまりMの様子が良くないので「おいMくん。おちつけ!あと2本あるんやで!」と声をかけてみたら。
M「分かってますよ!(怒)」
あ、あかん。頭に血が上ってる。こいつ、普段話すと素直ないいやつなんだけど。もしやハンドル握るとカーっとなるタイプかも。
こういうときはナビが落ち着かせてやらなきゃいかんのだが…そのナビも舞い上がってる状態では…
で、普通なら2~3分で準備できるところを焦りまくりで倍の時間をかけて、ようやくSSスタートラインへ。17:05にスタートさせた。
さあ、全部終わった。追い上げも来たし。片付けして帰ろう。
で、片付けしていると、SSゴールから無線。
「22番は05分にスタートしたんやろ?まだ来んのやが」
見ると時計は09分になろうとするところ。このSSは距離が短いので、遅くても2分半くらいではゴールできるはず…
そしたら、追い上げから入感「22は、スタート直後に壁に張り付いたりしてるんで遅れています。もうすぐゴールします」
…ああ、アホやw。案の定、カーッとなって、まともに運転できてないな。
そもそも1回目のSSのスタートに来たときに、どこかで突っ込んだらしくて、左前タイヤが微妙に変な方向を向いていた。それに優勝争いするような腕でもない。ここはもう完走狙いで抑えて行くのが正解(というかそれしかない)局面なのだが。
こういうタイプ見たことがある。若い頃のオレだ。だから精神状態が手に取るように分かる…。
22は2回ほど刺さってw、ようやくこのSSをゴール。最終SSに向かった。
私は本日の役務終了。例年なら閉会式・表彰式のMCをやるんだが、この日は用があって、SSから直接帰宅。最終結果も見ずに帰るのはつまらないが仕方なし。
22番、最終SSを完走できただろうか。ここの最終SSはウチの名物ステージ。序盤は森林の中のつづら折り、ヘアピンだらけ。中盤はいきなり道路が開けて、登り2車線・下り1車線の広くてカーブも緩い高速区間。と思ったら、終盤はいきなり道の両側に民家が出てきて道路が狭くコーナーもタイトになる集落区間。ここは集落の住民も楽しみにしていて、毎年ラリー車を熱烈歓迎である。気分はWRC。集落の中を走らせるSSなんて日本ではココだけである。
このようにえげつない設定の最終SS、はたして22は走り切れたのであろうか。
実はこれを書いている時点で、ラリーの結果を知らない。まだWEBサイトにリザルトがupされていないのである。であるから22番がどーなったかもわからない。
気になるので、今日クラブの会長のとこに行ってリザルト見ることにしよう。


8月10日 21:09追記
22番君は、最終SS(スタートして100mくらい)でリタイヤしたそーだ(笑