命賭けてません | 躍人日記 2

躍人日記 2

模型とか、日々の出来事とか。

参戦記続き。
ここからは画像が激減します。ダートを全開走行するラリーカーにデジカメ積むのを躊躇したためです(笑
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さていよいよスタートです。
うねうねと山を下っていきます。
雨はそのうちにやんできて、気温が高いため乾いてきてるのでまだ路面はヤバイ状態までは行ってない感じ。保って欲しい。

ここで今回の我々Bクラスのメンツを確認しておきましょう。
クラストップゼッケンはベテランQ様。ブーンX4。6~7年前までミラージュでBクラス最強親父でした。
次はスーパードクターM氏。この方も大ベテラン。ここ数年Bクラスのチャンプであらせられます。インテグラです。
次が我々。我々の後がS氏。唯一のミラージュ。
その後にトミー氏。久しぶりのエントリーですね。この方も元チャンプ。シビックです。
その後がO氏。シビック。
そしてクラス最後尾が例のFD。オトコマエ氏。
計七台です。なんか速い人多いなぁ。チャンプ経験者には勝てそうにないので、順当に行けば4位くらいですかねぇ。厳しいですよ。

さて、そうこうしているうちにOMCPを通過して、死ぬほど久しぶりのオンタイムにチェックに入れるスタイルの1CPに到着。
チェックライン直前で停止していいということなので、停止してざっと補正を計算すると…
うむオトト君。ファイナル+1でチェックラインを通過してくれ給え(ラリーコンピュータの計算する正解時間より1秒早くチェックインしてね、という意味)。
オトト君はぴったり1秒で入ってくれました。上手いじゃん。
そしてそのままSS1。ダートの登り2km。去年はこの道でクラス2番時計(それもトップの1秒落ち)という好成績だったので期待が高まります。
カウントダウンからいざスタート!
VoVoVo…あれ、車が前に進まない。思わずシフトレバーを押さえるオトト君。ギヤは抜けてないよ。
スタートコールから2~3秒くらいしてやっと走り出しました。これはホイルスピンですね。パワーがありすぎてタイヤが路面を空転(我々は「掻く」と言います)しておったのです。恐るべしホンダパワー。ミラージュではこんなのなかったですよ。
さて、気をとりなおして行きましょう。ムチくれてやるぞ~
と虎視眈々とドライビングをみておりましたら、ありゃ、前回よかだいぶ良いじゃない。ちゃんと3速にシフトUPしてるし。ブレーキングはもう少し詰められる気がしますが、そこそこ頑張ってる。とりあえず様子見ます。
さてこのSS1、登りな上にタイトコーナーが多い。タイトコーナーでは1速にシフトダウンするわけで、そうすると立上りでホイルスピンしてしまい、思うようにスピードが乗りません。見ていてストレス溜まる~。
そんな状態のままゴール。早いのか遅いのか?遅いとは思うけれど他の連中はどうなのか?
数百メートル先で休む間もなくSS2。
ここも先程と同じ。掻くだけで進んでくれない。
途中で三角停止板発見。右の緩いコーナーのイン側にインプレッサが止まっています。某還暦さんの車です。リタイヤ1号。
続くSS3。ちょっと長めの4.5km。
ここはタイトコーナーが少なく、登りも緩やかなので行けるかな?と思っていましたが、オトト君いまいち突込みが甘い。
ここも途中でリタイヤ車。右コーナーの出口にランサーが突っ込んでおります。ドリフトアウトしたようです。
SS3ゴールでUターンです。全車ゴールしてコースクリアまでちょっと一休みできます。
「オトト君、1速使うのやめたら?掻くだけで進んでないよ」
「そうなんですけど2速じゃ立ち上がらないですよ~クロスミッション入ってないですし~」
「でもホンダパワーに物をいわせて2速でいってみたら?1速でも進まないんだから。行けたらラッキーだし」
「そうですね~。あとはコーナーでリヤの挙動がピーキーじゃなかったらもっといけるんですけど~」
「インテってそんなにピーキーなの?」
「ええもういきなりリヤがブレイクするんですよ~限界は高いんでしょうけど…」
そうかそれでコーナーの突っ込みがイマイチだったんだな。
各車のクルーが降りてきて情報交換です。
スーパードクターM氏がブッチギリのトップ。2番手がQ様。3番がトミーさんだと思ったら、なんとミラージュのSさん。うっそー。トミーさんが4番。うちはどうやら5番。M氏が速すぎです。ウチよりキロあたり4秒も速いんですよ。この時点で30秒も離されてしまいました。因みにFDは生き残っていました。どうやらクラス最下位(想定の範囲内:笑)。
ナビが集まって1CPの正解時間の復習が始まります。
「…これはどうやら16秒が正解のようですね」
「うわー、ボク14秒で入れちゃったよ。ラリコンが15秒で1秒先行。オトト君ショートカット傾向だから…」
「躍人君、あの距離でそれはちょっと乗せすぎじゃろ」
減点2…どうやらナビもイマイチですよ(涙
さてやがて下りのSS4がスタート。
下りなもんで1速使わずにすいすい行けます。でも荷重が前に懸かる分リヤの荷重が軽くなって暴れやすくなり、ますますコーナーは乗りにくそうです。
SS5もそんな調子で終了。
ここから次のチェックまでは申告の計算区間。途中にガスコン(給油)があります。
山を下っていると道端にインプレッサが停まっています。ありゃ、同じチームのO村君じゃないの。事情をきくと、SS中にVベルトが切れちゃってオルタネータ(発電機)が回ってないとのこと。バッテリの電気だけで走ってる電気自動車状態。リタイヤか?と思ったら、彼は工具箱からタイラップバンドをい取り出し、プーリーに巻き始めました。えええっ、そんなんでVベルトの代用になるの~?!
心配しつつ、そこまで見届けてガスコン(まあ単なるガソリンスタンドなんですけどね)へ。
このガソリンスタンド手前でトリップOFFの指示があります(ガソリンスタンド内では距離が一定に出ないので、その間距離計を止めておくのです)。ところが躍人さん、うっかりしてこのトリップOFFの目印を見落としちゃいまして、気がついたら100mくらい過ぎちゃってる…。急いで降りて道端のガードレールから距離を概算。うむ120m。アベ30だから…14秒くらい先行の計算じゃね。
実は去年も同じ様に見落としたんだよねぇ…

ガスコンを終え、次のCPへ。ここで申告です。昨年は談合できたんですが、今年は予防線を張られ、チェックラインの位置にオフィシャルが立ってて、そこで申告せねばなりません。
さてチェックラインでラリコンの処理して…ラリコン様のおっしゃる時間からさっきの14秒引いて…コマ図での誤差が40mほど多めに出たから5秒足して…合わせて9秒補正だから…所要時間は48分45秒で申告しました。
すぐ次のSS6なんですが、ちょっとトラブルがあったようで待機です。ヒマなもんでナビは集まって申告の復習。
「…これはどうやら48分30秒が正解のようですね」
「うわー、ボク48分45秒で入れちゃったよ」
「躍人君、そんなアホな…(冷笑」
15点減点…穴があったら入りたいぃぃ。

10分程待ってSS6が始まりました。急な登りの舗装5.4km。かなりキツイヘアピンも沢山あります。さぁて今日初の舗装はどうかな?
スタート、舗装でもホイルスピン(ダートほどではないですがね)して加速していきます。
オトト君、コーナーの突っ込みは今ひとつですが、それ以外は良いです!ちゃんと3速使ってます。2速での引っ張りも適度でしょう。V-TECHの美味しいところを使えていますね(V-TECHが効くとターボの様に伸びるのでよく分かります)。悪くないですね。オトト君、しっかり進歩してるじゃん!
さてこれでスタート会場に帰り着きました。2時間休憩。
先ほどのO村君もなんとか帰ってきました。ガソリンスタンドでバッテリーを購入して頑張ったそうです。タイラップバンドは意外と保ったそうです(笑)。よそのチーム員が足として乗ってきているインプレッサから部品を拝借してきて(ちゃんとオーナーとネゴしてるんですよ。若干無理矢理だったようですが:笑)修理完了。よかったよかった。
さて食事してライバル達のタイムを確認しに行きました。直接ナビに聞いて回るのです。
それによると、先ほど4位だったトミー氏に30秒も負けてる…今日は5位やな。
FDのオトコマエ氏は無事ここまで帰還。
「どうよ、ちゃんと走ってる?」
「走るには走るんですが、コーナーでとりあえず凄いアンダーが出てアウト側に向かって一直線なんですよ」
難儀なクルマじゃ。


サービスから出るちょっと前、雨が本降りになってきました。

ヘビーウェットの中、第2ステージスタート。SS7に向かいます。
「躍人さん、次のSSはどんな道?」
「んぁ、えーと…2キロのダートやな」
「登りなん?」
「エーと、下りじゃないかな?」
「第1ステージのどのSSの逆走になんの?」
「あ、エーと…ちょっとよくわからん、スタートまで行けばわかるじゃろ:汗」
「…」
しまった、こんな情報を整理していなかったとは…
SS7は結局SS1の逆走(下り)。
続いてSS6と同じ道の最終SS8。頑張って走っていますが、路面が完全ウェットなんであんましタイムは伸びない。でも走り自体は良くなってきた。
SS8が終わるとゴール。もう4時です。
主催者の準備してくれた焼き肉食べたら、表彰式も出ずに急いで帰ります。明日は朝から法事なんです…それに今回は個人的にミスしまくりで情けないナビ減点なもんで、ちょっと恥ずかしいのもあったしね…ま、5位だから賞典はないしな。
あ、そうそう。FDは無事完走してましたよ。天晴れ。


家に帰って、装備品の片付けして、メシ食って風呂入って、パソコンを立ち上げたら主催者のサイトに早速リザルトが掲載されてました。
えーと…え?4位なの?
結局、ミラージュのSさんが舗装で死ぬほど遅かったみたいです。ていうか、あのSS1の道はミラージュに合ってるんでしょう(去年はミラージュのウチが速かったし)、舗装は登っているだけにパワー勝負でミラージュは走らない。ということではないかな。
オトト君は確実に良くなっていて、舗装のSS6は2番時計、SS8は3番時計。それも僅差。あいつよっぽど練習したな。

一方の私。1CPは実は正解が14秒で減点ゼロ。でも、後から考えたら私の計算通りにチェックインするなら1秒遅れ、つまり16秒だったのです。それを遅れと先行を間違えたので、結果として減点ゼロ…
申告は正解が48分32秒。減点13。ここも計算間違えでした。トリップOFF忘れの修正で14秒。コマ図での誤差40m多いということは5秒先行(実際はここで遅らせてしまった)。トータル19秒補正する必要があったんですね。これなら減点は3程度だったはず…
どうやら今回は私の方がグダグダだったみたいです…
確かに全体的に緊張感がなかったなぁ。
いつもならラリー前になると節制するんですが、今回はそれもしなかったことに今頃気がつきました。
BLOGのプロフィール欄に“ラリーは「命懸けで」”なんて書いてますが、とても命かけてるとは言い難い内容でした。
初心に戻ってみます。
深く反省&次回リベンジ!


<おわり>